北海道南部、渡島半島の海辺にたたずむ温泉郷「鹿部温泉」。その中でも、ひときわ風情ある佇まいと泉質の良さで知られているのが、鹿部温泉「鹿の湯」です。観光地としての賑やかさよりも、静かに温泉の恵みを堪能できる場所を求める人々にとって、この宿はまさに理想郷。
本記事では、「鹿の湯」の魅力をたっぷりとご紹介します。泉質・効能・日帰り入浴情報からアクセス、周辺観光まで、旅行の計画に役立つ情報を網羅しています。
■ 施設概要|自然と一体になる落ち着きの湯宿
「鹿の湯」は、北海道鹿部町にある家族的で落ち着いた雰囲気の温泉宿です。噴火湾の海辺にほど近い立地で、天気の良い日は遠く駒ヶ岳を望むこともできます。
館内は温泉メインのシンプルな造りながら、源泉かけ流しの内風呂と露天風呂を完備し、観光地の大型旅館にはない静けさとぬくもりが特徴です。宿泊だけでなく日帰り入浴にも対応しており、地元住民からも長年愛されている施設です。
■ 泉質と効能|源泉かけ流しの湯がもたらす豊かな癒し
「鹿の湯」最大の魅力は、何といってもその豊富な湯量と、源泉かけ流しの贅沢な温泉体験にあります。
● 源泉情報
- 泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(中性・高温泉)
- 源泉温度:77.5℃
- pH値:6.9
- 湧出形式:自家源泉を使用、内風呂・露天風呂とも完全かけ流し
- ※高温のため熱交換と若干の加水による温度調整あり(循環・消毒は不使用)
● 期待される効能
身体的効果 | その他の効果 |
---|---|
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩 | 痔疾・冷え性・疲労回復 |
運動麻痺・関節のこわばり | 健康増進・慢性婦人病 |
うちみ・くじき・やけど・きりきず | 病後回復期・病弱児童・慢性皮膚病 |
泉質は塩化物泉の保温力と硫酸塩泉の血行促進作用を併せ持つため、湯冷めしにくく、湯あたりも非常にやさしいのが特徴です。入浴後は体が芯から温まり、肌もしっとりと仕上がることから、“温まる湯・癒される湯”として高評価を得ています。
■ 日帰り入浴情報|手軽に味わえる贅沢な湯
観光やドライブの途中でも気軽に立ち寄れるのが「鹿の湯」の魅力です。宿泊客以外も日帰りで源泉かけ流しの湯を体験できます。
● 日帰り入浴の詳細
- 営業時間:午後1時00分〜午後8時00分(受付最終19:30推奨)
- 入浴料金:
- 大人(中学生以上):500円
- 小学生:300円
- 幼児(未就学児):100円
アメニティ類は最小限なので、タオルなどを持参するのが基本ですが、必要に応じて購入やレンタルも可能です。地元価格で提供されているため、コストパフォーマンスの高さも特筆すべき点です。
■ アクセス方法|函館から車で1時間の静寂地帯
鹿部温泉「鹿の湯」は、函館市街地や大沼公園からのアクセスも良好です。公共交通機関も利用できますが、レンタカーやマイカーでの訪問が便利です。
● 所在地・連絡先
- 住所:北海道茅部郡鹿部町鹿部58
- TEL:01372-7-2001
- 公式サイト:http://www.shikabe-shikanoyu.com/
● アクセス
手段 | 詳細 |
---|---|
車 | 函館から約60分、大沼公園から約30分、森町から約20分 |
JR+タクシー | JR函館本線「鹿部駅」下車 → タクシーで約5分 |
バス | 函館駅前から鹿部方面行きバスあり(本数少ないため事前確認が推奨) |
駐車場も完備されており、ドライブ旅の立ち寄りにもぴったりです。
■ 周辺観光地|地熱と海の恵みを楽しむ
鹿部温泉エリアは温泉だけでなく、周辺にも見どころが多く点在しています。
● しかべ間歇泉公園(車で約5分)
- 地中から約15mもの高さで吹き上がる天然間歇泉
- 足湯や温泉たまご体験が可能
● 大沼国定公園(車で約30分)
- 駒ヶ岳の美しい山容と湖畔の自然
- ボート・カヌー・サイクリングなどのアクティビティが充実
● 鹿部町の海鮮グルメ
- 噴火湾産のホタテやイカ、昆布などが特産
- 町内の直売所や定食屋で新鮮な地元グルメを満喫
■ 注意点|利用前に確認しておきたいこと
- 日帰り入浴は混雑状況によって受付時間が早まる場合があります
- 冬期は積雪により道路状況に注意が必要
- タトゥーがある方は施設の利用ルールを事前確認
■ まとめ|「鹿の湯」で体も心も解きほぐされる癒し旅を
鹿部温泉「鹿の湯」は、豊富な源泉かけ流しの湯と落ち着いた雰囲気が魅力の温泉宿です。華美な演出ではなく、本物の湯の力にこだわった静かな湯治宿として、日常の疲れをゆっくりと癒す場所として最適。
観光とグルメの合間に立ち寄るもよし、温泉目的の一人旅や夫婦旅で宿泊するもよし。静けさ・泉質・コストパフォーマンスの三拍子がそろった名湯「鹿の湯」は、北海道南部を旅するすべての人にとって、忘れがたい温泉体験になることでしょう。
📌 鹿部温泉 鹿の湯 公式サイト
http://www.shikabe-shikanoyu.com/