青森県下北半島の玄関口・上北郡横浜町といえば、ホタテと菜の花で有名な町。その中心部に位置する「よこはま温泉」は、観光客や地元の人々に親しまれている町営の日帰り温泉施設です。

低温ながらも体を芯から温める温泉は、毎日の疲れを癒す憩いの場。今回は、よこはま温泉の施設概要や泉質、アクセス情報などを詳しく紹介し、地元密着型の素朴な温泉の魅力をお届けします。


施設概要:地元民の憩いの場、素朴で清潔な日帰り温泉

よこはま温泉は、横浜町役場からほど近い場所にある公営の入浴施設です。外観はシンプルで町民センターのような印象ですが、館内は清潔で管理が行き届いており、気軽に立ち寄れる雰囲気が魅力です。

浴室は男女別の内湯が1つずつで、露天風呂や特別なアメニティはありませんが、町民や近隣地域の方々が日々の疲れを癒しに訪れる、まさに“日常の温泉”。また、観光客の立ち寄り湯としても利用しやすく、土日祝日は午前11時から営業しているのも嬉しいポイントです。

温泉の管理は丁寧で、毎日お湯の入れ替えや清掃が徹底されており、気持ちの良い入浴が楽しめます。


泉質と効能:やさしく包み込む、低温の塩化物泉

よこはま温泉の泉質は、ナトリウム-塩化物泉に分類され、海に近い横浜町ならではの塩分を含んだ天然温泉です。この泉質は、皮膚の表面に塩の膜を形成して体の熱を閉じ込める「保温効果」に優れており、湯冷めしにくいのが特長です。

湯温は比較的低く、長時間の入浴に適しているため、高齢者や湯あたりが心配な方にもおすすめです。

■ 泉質情報

  • 泉質名:ナトリウム-塩化物泉
  • 分類:低張性アルカリ性低温泉
  • 泉温:低温(加温あり)
  • 色・におい:無色透明、塩味あり
  • 供給方式循環式(源泉かけ流しではない)

■ 主な効能(適応症)

  • 神経痛
  • 冷え性
  • 慢性皮膚病
  • 筋肉痛・関節痛
  • 疲労回復・健康増進

温泉成分はマイルドで刺激が少なく、肌にもやさしいため、毎日入っても飽きのこない安心の湯です。塩分が皮膚に薄い膜を作ることで、乾燥しやすい冬場にも重宝されている地域密着型の名湯です。


日帰り入浴:料金も良心的で通いやすい

町営温泉らしく、非常にリーズナブルな価格設定も魅力のひとつ。入浴料金は大人でもワンコイン以下と、地元の常連客が多く訪れるのも納得です。

■ 営業時間

  • 月~金:16:00~20:00
  • 土・日・祝:11:00~20:00
  • 定休日:毎月第4木曜日(メンテナンスのため休館)
    ※最終受付は19:30頃が目安です。

■ 入浴料金(税込)

区分料金
大人(中学生以上)350円
小学生以下・未就学児童無料または町民割引あり(要確認)

※ボディソープ・シャンプーなどの備え付けはない場合があるため、タオル・洗面用具持参がおすすめです。


アクセス方法:ホタテの町・横浜町の中心に位置

よこはま温泉は、青森県横浜町の中心部に位置し、県道や国道からのアクセスも良好。国道279号線から少し入った場所にあり、看板も出ているため初めての方でも比較的見つけやすい立地です。

■ 所在地

青森県上北郡横浜町字三保野(町役場そば)

■ アクセス方法

  • 車利用:むつ市から約40分、野辺地町から約30分
  • 公共交通機関:JR大湊線「陸奥横浜駅」より徒歩約20分またはタクシー利用
  • 駐車場:あり(無料/20台程度)

周辺には、日本一の菜の花畑(5月)や、ホタテグルメが楽しめる食堂など、横浜町ならではの観光資源も豊富です。温泉とセットでの観光プランもおすすめです。


まとめ:静かな町に湧く、素朴でやさしい“地元の湯”

「よこはま温泉」は、派手さや豪華さを求める温泉ではありません。しかし、日々の疲れをゆっくりと癒し、地元の人々に寄り添ってきた温泉には、どこかホッとするぬくもりがあります。

低温で長く入れるお湯、やさしい塩化物泉、そして良心的な価格設定。下北半島観光の合間に立ち寄れば、きっと身も心もほぐれるようなひとときが味わえるでしょう。

青森・横浜町を訪れた際には、ぜひこの素朴な温泉「よこはま温泉」で、静かな癒しの時間を体験してみてください。


※営業時間・料金は変更となる場合がありますので、訪問前に町の公式情報をご確認ください。