ナイタイ高原牧場(北海道・上士幌町)観光特集
北海道十勝地方にある上士幌町(かみしほろちょう)。この町に、まるで空へと続く道の先に広がるような、雄大な絶景スポットが存在します。それが「ナイタイ高原牧場」。ここは、日本一広い公共牧場であり、ドライブスポットや展望レストラン、体験型観光の拠点として、近年SNSやメディアでも話題を集めています。
今回は、ナイタイ高原牧場の魅力を、観光地概要や歴史、見どころ、アクセス、注意点まで、たっぷりとご紹介します。
観光地概要:日本一広い公共牧場
ナイタイ高原牧場は、北海道上士幌町に位置する総面積約1,700ha(東京ドーム約358個分)の広大な公共牧場です。一般観光客が自由に入れる牧場としては日本一の規模を誇り、夏季には約2,000頭以上の牛が放牧される、まさに北海道らしい風景が広がります。
標高は約800m。展望台から見下ろす十勝平野や、晴れた日に見える遠くの山並みは圧巻で、訪れた誰もが「来てよかった」と感じる場所です。
歴史:開拓の志を今に伝える高原
ナイタイ高原牧場の開設は昭和40年代。広大な国有林と町有地を活用し、酪農家のサポートと観光振興の両立を目的に整備されました。もともと上士幌町は農業・酪農が主産業であり、この牧場は町民の生活や経済にも大きな役割を果たしています。
近年では展望施設の整備やカフェの開業などにより、観光地としても高い注目を集めるようになりました。
見どころと楽しみ方
1. 【ナイタイテラス】
2019年にオープンした施設「ナイタイテラス」は、ガラス張りの展望スペースとカフェ、ショップが併設された観光拠点です。大きな窓からは地平線まで見渡せるパノラマビューが広がり、天候によっては雲海も出現します。
- 営業期間:4月下旬〜10月下旬
- 営業時間:9:00~17:00(カフェL.O.16:30)
2. 【ドライブと絶景フォト】
ナイタイ高原への道のりはまさに絶景ドライブ。標高差約600mを駆け上がる約7kmの舗装道路は、カーブごとに変わる景色とスケール感で訪れる人を魅了します。展望台から見える「牧草ロール」が点在する風景は写真映え抜群。
3. 【牧場グルメ】
ナイタイテラス内のカフェでは、上士幌産の食材を使ったメニューが豊富。特におすすめは以下:
- ナイタイ和牛のハンバーガー
- ナイタイ高原ソフトクリーム
- チーズたっぷりのナイタイピザ
これらは「地元ならではの味」として観光客に好評です。
周辺観光地・温泉情報
■ 糠平温泉郷(車で約40分)
源泉かけ流しの温泉地で、秘湯感も残る静かな湯宿が多い。旧士幌線の「タウシュベツ川橋梁」なども近く、合わせて訪れるのがおすすめです。
■ 上士幌町航空公園(約20分)
熱気球の町として知られる上士幌ならではの「航空公園」では、気球体験(要予約)や模型展示が楽しめます。
■ ぬかびら源泉郷スキー場(冬季限定)
冬に訪れる場合は、近隣のぬかびら源泉郷でスキーや雪景色を楽しむのも一案。
アクセス方法
■ 車でのアクセス
- 帯広市街から:約1時間10分(国道273号線経由)
- 帯広空港から:約1時間30分
- 札幌から:約3時間30分(道東道利用)
駐車場はナイタイテラス前に完備されており、無料で利用可能。
■ 公共交通機関
- JR帯広駅 → 十勝バスで「上士幌町」下車(約1時間)
- 上士幌町からはタクシーまたはレンタカー利用が便利(公共交通でのアクセスは不便)
注意点
- 営業期間は春〜秋限定(11月〜4月は休業)。特に冬季は道路が閉鎖されるため要注意。
- 牛がいる牧草地へは立入禁止。野生動物との接触や事故を防ぐため、施設ルールを守ることが重要です。
- 高原のため、夏でも風が強く冷える場合があります。上着の持参をおすすめします。
まとめ:地平線の先に広がる北海道の魅力
ナイタイ高原牧場は、北海道らしさを全身で感じられる場所。360度の絶景、のびのびと草を食む牛たち、地元食材を活かしたグルメ……そのすべてが、旅人に深い感動を与えてくれます。
ドライブが好きな方、カメラが趣味の方、自然の中でゆっくり過ごしたい方には特におすすめ。ぜひ一度、「日本一広い公共牧場」のスケール感を体験してみてください。あなたの北海道旅に、忘れられない景色が加わるはずです。