◆ 観光地概要|名物「いか焼き」で知られる深浦の海辺の道の駅

青森県西津軽郡深浦町に位置する「道の駅ふかうら『かそせいか焼き村』」は、日本海に面した国道101号線沿いの人気道の駅です。目の前には青い海が広がり、海風とともに漂う香ばしい“いか焼き”の香りが、訪れる人の食欲をくすぐります。

名前の通り、ここは地元特産のスルメイカを炭火で香ばしく焼き上げた「風合瀬(かそせ)のいか焼き」が名物。地元漁師と直結した新鮮な海の幸と、素朴で温かなサービスが魅力の道の駅です。


◆ 歴史|地元漁業の活性化と観光振興を担う海の駅として

「かそせいか焼き村」は、2001年に開業。風合瀬(かそせ)地区で長く親しまれてきた“いか焼き文化”を観光資源として発信する目的で設けられました。深浦町の沿岸部はイカ漁が盛んで、昔から家庭や漁港周辺で焼かれるイカの香ばしい匂いが、この地域の風物詩でした。

その文化を受け継ぎ、イカの一夜干しや炭火焼の実演販売、鮮魚直売などを取り入れた体験型の道の駅として注目を集めています。


◆ 見どころ|絶品いか焼きと日本海の絶景が織りなす唯一無二の空間

◇ 名物・いか焼きの実演販売

最大の見どころは、やはり「風合瀬いか焼き」。施設の軒先で、炭火を使って一枚一枚手焼きされるスタイルで、その場で焼きたてを味わえるのが最大の魅力です。

  • イカの種類:地元漁港で水揚げされた新鮮なスルメイカ
  • 味付け:醤油ベースの秘伝ダレ
  • 価格の目安:1枚400〜600円前後(季節変動あり)

炭火の香ばしさと、ぷりぷりとした歯応えが特徴で、道の駅限定のご当地グルメとして高い人気を誇ります。

◇ 直売所とお土産コーナー

地元で採れた野菜や山菜、魚介加工品が並ぶ直売所も魅力の一つ。特に人気なのが、地元で手作りされる**イカの一夜干し、イカの塩辛、海藻類(わかめ・昆布)**など。

観光客には、深浦町の名産品を使ったイカせんべいやご当地キャラグッズなども人気です。

◇ 日本海を望む休憩スポット

建物の裏手には、ベンチ付きのオーシャンビューの休憩所があり、海を見ながらいか焼きやソフトクリームを味わうのが定番スタイル。夕暮れ時には日本海に沈む夕日を眺められる絶景ポイントでもあります。


◆ 周辺観光地|白神山地の玄関口・深浦を満喫する旅の拠点

かそせいか焼き村は、白神山地と日本海の自然を楽しむルートの中継点としても便利です。周辺には多くの観光名所があります。

  • 千畳敷海岸(車で約15分):干潮時に現れる広大な岩棚。奇岩と夕陽が織りなす景観が見どころ。
  • 不老ふ死温泉(車で約30分):日本海に沈む夕日を眺めながら入れる絶景の露天風呂。
  • 十二湖(車で約40分):白神山地の麓にある神秘的な湖群。青池などが有名。
  • JRリゾートしらかみ:沿線の絶景車窓を楽しめる観光列車。千畳敷駅やウェスパ椿山駅から乗車可能。

◆ アクセス方法|ドライブでも電車でも訪れやすい立地

  • 住所:青森県西津軽郡深浦町風合瀬上砂子川144-1
  • 電話番号:0173-76-3660

◇ 電車でのアクセス

  • JR五能線「風合瀬駅」から徒歩約20分
     ※駅からはやや距離があるため、タクシーやレンタサイクルの利用がおすすめです。

◇ 車でのアクセス

  • 東北自動車道 弘前ICから約1時間30分
  • 国道101号線を日本海沿いに南下するルートは、ドライブコースとしても人気です。

◇ 駐車場情報

  • 駐車台数:約80台(無料)
  • 大型車・キャンピングカーも駐車可能

◆ 注意点|営業時間と冬季の営業状況にご注意を

  • 営業時間:9:00〜17:00
  • 休憩所・トイレは24時間利用可
  • 休業日:12月31日〜1月3日
  • 冬季は海風が強く積雪があるため、路面状況・服装に注意

観光シーズンの週末や祝日は混雑しやすく、いか焼きが売り切れることもあるため、早めの来訪がおすすめです。


◆ まとめ|焼きたての香ばしさと絶景に癒される、深浦の名物道の駅

道の駅ふかうら「かそせいか焼き村」は、深浦町が誇る“いか文化”を味わえる体験型の道の駅です。名物の炭火いか焼きと、日本海の絶景を同時に楽しめる場所はそう多くはありません。

白神山地や千畳敷海岸への旅の途中に、また五能線観光の合間に――。立ち寄るだけで深浦の風土と味覚を体感できる場所、それが「かそせいか焼き村」です。