北海道・ニセコ連峰の懐に位置する「ニセコ五色温泉旅館」。その名の通り、天候や時間帯によって湯の色が五色に変化するといわれる硫黄泉が湧き出す、知る人ぞ知る名湯の宿です。
観光地化されたニセコエリアから少し離れた山あいに佇み、周囲は原生林と火山の大地に囲まれた“秘湯感あふれる環境”。この記事では、ニセコ五色温泉旅館の施設概要、泉質と効能、日帰り入浴情報、アクセス方法、まとめまで、温泉好きの視点でじっくりご紹介します。
施設概要|ニセコの山に抱かれる素朴で静かな温泉旅館
「ニセコ五色温泉旅館」は、標高約750mに位置し、周囲にはニセコアンヌプリやイワオヌプリなど、登山・スキーの人気スポットが広がる立地です。館内は、木の温もりを感じる素朴な山の宿という趣で、派手な装飾や設備はありませんが、静けさと温泉の質で勝負する老舗です。
客室は和室中心で、ファミリーから登山客まで幅広い層に対応。館内には男女別の内風呂と露天風呂があり、すべての浴槽で加温・加水なしの源泉かけ流しを堪能できます。
周囲に人工的な灯りがないため、夜は露天風呂から満天の星空を望める日も多く、まさに「自然と一体化する湯浴み」が味わえるのが特徴です。
泉質と効能|肌に染みわたる濃厚な硫黄泉
五色温泉の魅力はなんといっても源泉の質の高さ。ニセコ火山帯の地熱に育まれた湯は、強い硫黄の香りと白濁した湯色を持ち、温泉成分が豊富に含まれています。
■ 泉質
- 含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉
- 泉温:60〜75℃(源泉そのまま、加温・循環なし)
■ 特徴と効果
- 美肌効果(古い角質を落とし、皮膚を柔らかく)
- 血行促進・冷え性改善
- 神経痛・関節痛・筋肉痛の緩和
- 疲労回復・自然治癒力の向上
温泉成分が非常に濃いため、湯あたりしやすい体質の方や長湯が苦手な方は、数回に分けて短時間ずつの入浴がおすすめです。
日帰り温泉|登山後やドライブ途中にも立ち寄れる天然かけ流し
ニセコ五色温泉旅館は、宿泊者だけでなく日帰り入浴も大歓迎。登山や観光の帰りにふらっと立ち寄れる気軽さが人気です。
■ 営業時間
- 夏期営業(5月~10月):9:00~20:00(最終受付19:00)
- 冬期営業(11月~4月):10:00~20:00(最終受付19:00)
※荒天時や施設メンテナンスにより短縮・変更あり。来訪前に公式サイトで確認推奨。
■ 入浴料金
- 大人:800円
- 子ども(小学生以下):500円
- タオル:有料貸出あり
浴室は内風呂と露天風呂の2種類で、どちらも開放感と泉質の良さが抜群。露天風呂からは、晴れた日にはニセコ連峰の山並みを望む絶景が広がります。
アクセス方法|道道66号・ニセコパノラマラインを走る絶景ドライブ
■ 所在地
北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ510番地
■ 車でのアクセス(おすすめ)
- 札幌から:国道230号線→道道66号経由で約2時間
- 新千歳空港から:車で約2時間30分
- ニセコ駅から:車で約30分(道道66号経由)
※冬季は積雪・凍結により通行制限が発生する可能性があるため、必ず冬用装備(スタッドレスタイヤ・チェーン)を準備してください。
■ 公共交通
- JR「ニセコ駅」からタクシー利用
- 定期バスの運行は季節限定。レンタカーまたはタクシー利用が現実的です。
周辺観光地|温泉旅にプラスαを添えるスポット
● ニセコアンヌプリ登山口(車で10分)
標高1,308mの人気登山ルート。6〜10月にかけて登山・トレッキングが盛況。登山後の温泉利用にぴったり。
● ニセコ湯本温泉大湯沼(徒歩圏)
火山性の源泉が湧き出す迫力の源泉地帯。遊歩道が整備されており、地熱のエネルギーを肌で感じられる場所です。
● ニセコビュープラザ(道の駅・車で30分)
新鮮な農産物やご当地スイーツ、人気のソフトクリームを味わえる立ち寄りスポット。休憩にもおすすめ。
まとめ|静けさと泉質を求めるなら、五色温泉は外せない
「ニセコ五色温泉旅館」は、ラグジュアリーな施設や豪華な料理はないかもしれませんが、本物の源泉と、手つかずの自然、そして素朴なおもてなしがそろった“温泉旅の原点”とも言える宿です。
日常の喧騒から離れたいとき、自然に抱かれて体と心をリセットしたいとき、そして「本当に良い温泉」に出会いたいとき――この五色温泉の湯に、きっとあなたも癒されるはずです。
📌 公式サイト|ニセコ五色温泉旅館
👉 https://goshikionsen.com/