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歴史|盛岡の近代化を支えた赤レンガの象徴
岩手銀行赤レンガ館は、明治44年(1911年)に旧盛岡銀行本店として竣工された建物です。建築は、日本の近代建築の礎を築いた建築家・辰野金吾とその弟子・葛西萬司によるもので、東京駅に通じる赤レンガの様式を取り入れた華やかな意匠が特徴です。
外観は赤煉瓦と白い花崗岩のコントラストが美しく、ルネサンス様式を基調とした重厚なデザイン。戦後は岩手銀行の本店として使用され、2012年に保存・再生工事が完了し、岩手銀行赤レンガ館として一般公開されました。
見どころ|優美な内装と建築美を堪能
- 大理石と木彫装飾のホール: 館内のホールは、天井の漆喰装飾や木彫、ステンドグラスなど、明治建築の粋を感じられる空間です。
- 歴史展示コーナー: 銀行の歴史や盛岡の近代化についての資料が豊富に展示されており、学びの場としても充実。
- 会議室・貴賓室の再現展示: 明治時代の銀行運営を垣間見ることができる保存空間。調度品や照明も当時の雰囲気を再現しています。
周辺観光地|歴史と文化を味わう盛岡中心部
- もりおか町家物語館: 盛岡の商人文化を伝える町家建築を活用した資料館。カフェやギャラリーも併設。
- もりおか歴史文化館: 盛岡藩主南部家の歴史に触れられる博物館で、南部鉄器や祭り展示も見どころ。
- 中津川沿いの散策道: 赤レンガ館のすぐ近くを流れる清流・中津川。四季折々の風景が楽しめます。
アクセス方法|市内中心部でアクセスも便利
- 所在地: 岩手県盛岡市中ノ橋通1-2-20
- 公共交通: JR盛岡駅よりバスで約10分、「中ノ橋通一丁目」バス停下車すぐ。
- 車利用: 盛岡ICから約20分。周辺には有料駐車場あり。
注意点|見学マナーと休館日に注意
- 入館は16:30まで。見学時間に余裕を持って訪問を。
- 毎週火曜日と年末年始(12月29日〜1月3日)は休館。臨時休館もあるため、事前に公式HPで確認がおすすめです。
- 館内は一部撮影不可エリアがあります。スタッフの案内に従いましょう。
まとめ|明治建築の粋を味わう盛岡の文化財
岩手銀行赤レンガ館は、盛岡市中心部に位置する文化財建築として、明治期のモダンな銀行建築と地域の歴史を今に伝える重要な施設です。優雅な空間と歴史展示を通じて、かつての盛岡が持つ気品や風格に触れることができます。建築好き、歴史ファンはもちろん、盛岡を深く知りたい旅行者にもおすすめのスポットです。