北海道・旭川市にある旭山動物園は、日本国内でも高い人気を誇る動物園です。ユニークな「行動展示」により、動物たちが自然に近い形で動き回る姿を間近に見ることができるこの施設は、家族連れからカップル、修学旅行生にまで幅広く愛されています。
今回は旭山動物園の観光概要、歴史、見どころ、周辺の温泉地・観光地、アクセス方法、注意点までを網羅した特集記事をお届けします。
観光地概要
旭山動物園は、北海道旭川市東旭川町倉沼に位置する市営の動物園です。1967年に開園し、現在では約100種を超える動物が飼育されています。
最大の特徴は「行動展示」。これは、動物たちが本来持っている行動や能力を自然な形で見せる展示手法で、「泳ぐホッキョクグマ」や「空を飛ぶようなペンギン」など、迫力ある姿に来園者の目は釘付けになります。
歴史
旭山動物園の歩みは決して平坦ではありませんでした。1967年の開園当初は順調に来園者数を伸ばしましたが、1990年代には赤字運営により閉園の危機に直面します。しかし、1997年に当時の園長・小菅正夫氏を中心とした職員の努力により、行動展示という新たな手法を導入。
この展示方式が大きな話題を呼び、2004年には年間入園者数が100万人を突破。地方の公立動物園としては異例の成功を収め、今や全国屈指の人気施設となりました。
見どころ
1. ペンギン館
冬季には人気の「ペンギンの散歩」が開催されます。雪の中をよちよち歩くペンギンの姿は癒しそのもの。トンネル状の水槽では、まるで空を飛んでいるかのように泳ぐ姿も観察できます。
2. ホッキョクグマ館
巨大な水槽でホッキョクグマが豪快にダイブする様子は圧巻。水中からの視点で観察できるため、迫力満点の動きが楽しめます。
3. あざらし館
透明な円柱水槽を縦にスイスイ泳ぐゴマフアザラシ。その可愛らしい表情と機敏な動きに、大人も子どもも夢中になります。
4. オオカミの森・エゾシカの森
北海道ならではの動物たちを自然に近い環境で展示。オオカミの群れの動きや、エゾシカの優雅な姿などが見どころです。
5. こども牧場
ヒツジやヤギとのふれあいができるエリア。小さなお子さま連れのファミリーにぴったりの癒しスポットです。
周辺観光地・温泉
美瑛・青い池(約30km)
幻想的な青い水面が人気の美瑛の青い池は、動物園から車で約45分。セットで巡る観光客も多く、SNS映えスポットとして定評があります。
層雲峡温泉(約55km)
黒岳登山の拠点にもなる層雲峡温泉は、渓谷美と温泉が楽しめる絶景スポット。日帰り入浴施設も豊富で、観光後の疲れを癒すのにぴったりです。
旭川ラーメン村(約10km)
旭川名物の醤油ラーメンを味わえる人気施設。動物園帰りのランチや夕食にもおすすめ。
アクセス方法
- 公共交通機関利用:
- JR旭川駅より旭川電気軌道バス「旭山動物園行き」にて約40分(片道470円)
- 冬期も同様にアクセス可能(バス運行あり)
- 車利用:
- 道央自動車道「旭川北IC」から約15分
- 駐車場あり(無料および有料駐車場併設)
- 旭川空港から:
- 車で約30分、タクシー・レンタカーでのアクセスが便利
注意点
- 冬季の防寒対策必須:旭川は北海道内でも気温が低いため、防寒具(手袋・帽子・ブーツなど)をしっかり用意しましょう。
- 夏季は混雑注意:夏休み期間中は非常に混雑します。早めの入園をおすすめします。
- 一部エリアはバリアフリー対応済みですが、坂道が多いため車いす利用時は注意が必要です。
まとめ
旭山動物園は、動物の本来の姿を五感で楽しめる革新的な動物園です。その魅力は一度訪れれば必ず体感できます。動物たちの生き生きとした姿に癒され、学び、感動すること間違いなし。旭川観光の際は、ぜひ旭山動物園を訪れてみてください。
公式サイト:旭山動物園(旭川市)公式ホームページ