観光地概要|大館市ゆかりの芸術家を顕彰する記念館

秋田県大館市早口に位置する「小畑勇二郎記念館(おばたゆうじろうきねんかん)」は、地元出身の洋画家・小畑勇二郎の功績を讃え、その画業を広く紹介する施設です。住所は秋田県大館市早口字堤沢15-37で、市街地からも比較的アクセスしやすい立地にあります。

館内には代表作をはじめとする絵画作品、スケッチ、資料が展示されており、訪れる人は小畑の芸術世界を間近で体感できます。秋田ゆかりの文化や美術に触れたい人、また静かな環境で芸術鑑賞を楽しみたい人にとって理想的なスポットです。

【基本情報】

  • 住所:秋田県大館市早口字堤沢15-37
  • 開館時間:9:00〜16:30
  • 休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)、年末年始
  • 入館料:一般100円(15人以上の団体は1人につき50円割引)/18歳以下無料

歴史|洋画界に名を刻んだ小畑勇二郎の足跡

小畑勇二郎(1905年〜2000年頃生)は、秋田県大館市の出身で、日本洋画界において高く評価された画家のひとりです。早くから絵画に関心を抱き、東京美術学校(現・東京藝術大学)で油彩を学んだ後、独自のスタイルを確立しました。戦後は日展を中心に活躍し、洋画界で数々の受賞を果たしています。

彼の作品は、秋田の自然や風土をモチーフにしたものから、都市的な風景や人物を描いたものまで幅広く、力強い筆致と独特の色彩感覚に特徴があります。晩年には郷里・大館に作品を寄贈し、地域文化の振興に大きく貢献しました。

この功績を後世に伝えるために建設されたのが小畑勇二郎記念館であり、現在も地域の芸術教育や文化発信の拠点として機能しています。


見どころ|作品展示と芸術空間

記念館はこぢんまりとした規模ながら、見どころが凝縮されています。

  • 代表作品の展示
    小畑勇二郎の主要な油彩画を中心に展示。自然を描いたものから都会的な構図のものまで多彩で、彼の画風の変遷をたどることができます。
  • スケッチや資料
    制作過程を知ることができるスケッチや日記、書簡なども展示されており、画家の人となりを感じられます。
  • 静かな鑑賞空間
    観光施設というよりも美術館としての静謐な雰囲気があり、落ち着いて芸術に向き合う時間を過ごせます。
  • 地域とのつながり
    地元学校との連携展示や美術教育の場としても活用されており、地域文化の拠点としての役割を担っています。

周辺観光地|大館市と周辺エリアの見どころ

小畑勇二郎記念館を訪れた後は、大館市や周辺の観光地も一緒に楽しむのがおすすめです。

  • 大館樹海ドーム
    秋田杉を使った日本最大級の木造ドーム。イベントや展示会が開催されます。
  • 秋田犬の里
    大館市が誇る秋田犬文化を紹介する施設。実際に秋田犬とふれあえるスペースもあります。
  • 大館曲げわっぱ体験工房
    伝統工芸「曲げわっぱ」の製作体験が可能。旅の思い出に最適です。
  • 鳳凰山公園
    市街地を一望できる展望スポットで、春の桜や秋の紅葉が人気。

アクセス方法|車・公共交通の利用が可能

  • 車でのアクセス
    大館市中心部から車で約20分。駐車場が整備されているため、車での来館が便利です。
  • 公共交通機関
    JR花輪線「早口駅」から徒歩約10分。駅から近く、電車を利用した観光にも適しています。

注意点|訪問前に知っておきたい情報

  • 開館時間は9:00〜16:30で、閉館が早めのため時間に余裕を持って訪れることが必要です。
  • 月曜日が休館日(月曜が祝日の場合は翌日)であるため、旅行計画には注意。
  • 館内は飲食禁止。静かな環境を保つため、会話や写真撮影も制限される場合があります。
  • 入館料は一般100円と手頃ですが、現金のみの取り扱いである可能性が高いため、小銭を用意しておくと安心です。

まとめ|芸術と地域文化が融合する記念館

小畑勇二郎記念館は、秋田県大館市が誇る洋画家・小畑勇二郎の画業を紹介する文化拠点です。代表作やスケッチを通して画家の世界を深く知ることができるだけでなく、地域文化を支える存在としての役割も果たしています。

アクセスも良く、入館料も手頃なため、美術愛好家だけでなく観光客や家族連れにもおすすめです。大館市観光の際には、秋田犬や伝統工芸と並ぶ文化スポットとして、ぜひ訪れてみてください。