青森県八戸市の代表的な観光スポットといえば、「八食センター(はっしょくセンター)」。地元の新鮮な魚介類をはじめ、青森の味覚を一堂に楽しめる大型施設として、年間を通して多くの観光客が訪れています。
買う・食べる・遊ぶをすべて楽しめる「食のテーマパーク」として、家族連れ、観光客、そして地元民からも愛されている八食センター。本記事では、八食センターの魅力を観光地概要、歴史、見どころ、アクセス情報などを交えて詳しくご紹介します。
観光地概要:八戸市が誇る“食の総合市場”
「八食センター」は、八戸市郊外に位置する大型屋内型の市場施設で、約60店舗が軒を連ねるグルメの殿堂です。1980年代に設立されて以降、「八戸の台所」として地元住民の生活を支えると同時に、観光拠点としても進化を遂げてきました。
鮮魚、精肉、青果、地元銘菓、海産物加工品など、あらゆる食材が揃うのはもちろんのこと、その場で調理して味わえる飲食ブースや、買った魚を自分で焼いて楽しめる「七厘村」など、訪れるだけで五感が刺激される施設です。
雨の日でも楽しめる全天候型の施設であり、**地元の食文化を知る“体験型市場”**として、観光コースにぜひ組み入れておきたいスポットです。
歴史:八戸の台所から観光地へと進化
八食センターの前身は、1970年代に市内の小規模商店が連携してスタートした生鮮市場でした。1983年、八戸の食文化を発信する場として、現在の規模に拡張・移転。以来40年以上にわたり、地元密着型の市場と観光施設の融合を体現するモデルケースとして発展を続けています。
漁港都市・八戸の特性を活かし、全国有数の水揚げ量を誇るイカやサバを中心とした海産物の直売が強み。また、イベント開催や施設のバリアフリー対応も進められ、地元住民と観光客のハブ拠点として高い評価を得ています。
見どころ:八食センターで外せない楽しみ方
■ 鮮魚直売エリア
イカ・サバ・ホタテ・ウニなど、八戸港で水揚げされたばかりの海の幸がずらりと並ぶエリア。新鮮な魚をその場で購入でき、地方発送も可能。見ているだけでも活気があり、漁港都市ならではの雰囲気を体感できます。
■ 七厘村(しちりんむら)
八食センターで最も人気のコーナー。市場で買った魚や肉をその場で焼いて楽しめる炭火焼コーナーで、観光客に大好評。炭・調味料などもセットでレンタル可能なので、手ぶらでOK。家族や友人との食の思い出づくりにぴったりです。
■ グルメ通り
市場内には寿司・海鮮丼・ラーメン・焼肉・そば・洋食など、バラエティ豊かな飲食店が軒を連ねています。特に、八戸産のサバを使用した「サバの味噌煮定食」や「イカの刺身定食」など、地元食材を活かしたメニューが人気です。
■ お土産&銘菓コーナー
青森県ならではのりんご加工品や銘菓、南部せんべい、日本酒、地元味噌など、幅広いお土産が揃うショッピングエリア。空港や駅では買えないローカル商品も多数取り扱っています。
■ イベント&体験
季節ごとにマグロの解体ショー、南部せんべい焼き体験、郷土芸能披露などのイベントも開催されており、訪れるたびに違った楽しみが味わえます。
周辺観光地:あわせて巡りたい八戸の名所
■ 種差海岸(車で約30分)
三陸復興国立公園に指定された芝生と岩礁の海岸線。種差天然芝生地を散策すれば、心も体もリフレッシュできます。
■ 蕪島神社(車で約25分)
ウミネコの繁殖地として有名な神社。季節によっては空を覆い尽くすほどのウミネコが訪れ、神秘的な光景を楽しめます。
■ 是川縄文館(車で約15分)
国宝「合掌土偶」を収蔵する縄文文化のミュージアム。古代の暮らしに触れられる貴重な施設で、家族連れにも人気です。
アクセス方法
■ 所在地
青森県八戸市河原木神才22-2
■ アクセス手段
- 車利用:八戸駅から約10分/八戸ICから約15分
- バス:JR八戸駅東口から「八食100円バス」で約10分(1日8〜10本運行)
- タクシー:八戸市中心部から約10〜15分
■ 駐車場
約1,000台の無料駐車場完備。大型観光バスの乗り入れも可能。
注意点・旅のヒント
- 市場内は活気があり混雑するため、休日や昼時は早めの訪問がおすすめです。
- 七厘村の利用には、予約不要ですが繁忙期は混雑しやすいため順番待ちに注意。
- 海産物や生鮮品の購入時は、保冷バッグの持参またはクール便の利用が便利です。
- 支払いは店舗ごとに異なるため、現金も用意しておくと安心です。
まとめ:食べて、買って、体験できる八戸観光のハブ
八戸のグルメと食文化を一度に堪能できる「八食センター」は、観光拠点としても非常に優秀なスポットです。市場の活気、炭火焼の臨場感、地元食材の奥深さ、そして青森らしい人情が詰まった施設は、旅の思い出をより深いものにしてくれるはずです。
観光の途中に立ち寄ってランチを楽しむもよし、買い物や体験を目的に一日過ごすもよし。「食べる」ことを楽しみに青森を旅するなら、八食センターは絶対に外せないスポットです。
※施設情報は変更となる場合がありますので、訪問前には公式サイトまたは電話での確認をおすすめします。