観光地概要
秋田県鹿角市にある「道の駅 かづの あんとらあ」は、秋田県北部・十和田八幡平地域の玄関口に位置する大型道の駅で、観光・物産・グルメ・文化体験の複合施設として人気を集めています。
地元鹿角市は、秋田名物「きりたんぽ」発祥の地として知られており、あんとらあ内でも本場のきりたんぽ鍋や郷土料理を味わうことができます。館内は広く、観光案内所やおみやげコーナー、地元食材のレストラン、さらには体験学習施設やイベントホールも備えており、ドライブの休憩だけでなく観光拠点としても非常に充実しています。
【基本情報】
- 所在地:秋田県鹿角市花輪字新田町11-4
- 電話番号:0186-22-0555
- 駐車場:大型・普通車・身障者用含め100台以上(無料)
- 営業時間:
- 観光物産プラザ 9:00~18:00(無休)
- レストラン「グルメ味館」 9:00~18:00(L.O. 17:30/無休)
歴史
「あんとらあ」は、1990年代に地域振興と観光交流拠点として整備された道の駅で、2000年に「道の駅」登録を受けました。鹿角市は江戸時代に南部藩の宿場町として栄え、明治期以降は鉱山都市として発展してきた歴史があります。
その豊かな歴史と文化を背景に、「地域の歴史・食文化・観光資源を一堂に紹介する場」として構想されたのがあんとらあです。名前の「あんとらあ」は、鹿角地方に古くから伝わる「鹿角(かづの)」の語感にちなみ、地元の象徴でもある鹿(ディアー)の角=antler(英語)に由来しています。
見どころ
レストラン「グルメ味館」
きりたんぽ発祥の地ならではの、本場仕込みのきりたんぽ鍋が人気です。ほかにも山菜わっぱ定食や鹿角牛を使った料理、季節の地元食材をふんだんに使ったメニューが揃っています。
営業時間:9:00~18:00(L.O.17:30)/無休
観光物産プラザ
県内各地の特産品や工芸品、漬物、地酒、菓子など幅広く取り揃えています。特にきりたんぽや比内地鶏スープなどの郷土食材は人気のお土産。観光案内コーナーも併設されており、周辺観光情報も入手できます。
文化体験・イベントホール
施設内には郷土芸能「花輪ばやし」(国重要無形民俗文化財)の展示コーナーがあり、豪華絢爛な屋台や祭りの歴史を学べます。タイミングが合えば、実演イベントも開催されます。
屋外広場と観光案内
広々とした屋外スペースにはベンチや芝生が整備され、ドライブの休憩にも最適です。観光案内所では英語対応パンフレットや周辺マップも用意されています。
周辺観光地
- 尾去沢鉱山(車で約10分)
約1300年の歴史を誇る銅山跡で、観光坑道を歩いて見学できる産業遺産。 - 大湯ストーンサークル館(車で約15分)
世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一部で、巨大な環状列石を間近に見学。 - きりたんぽ発祥の碑(車で約5分)
鹿角市内の小豆沢地区にある記念碑で、郷土料理のルーツを学べます。 - 十和田湖(車で約40分)
自然景観と遊覧船観光が楽しめる青森・秋田県境の人気観光地。 - 康楽館・小坂鉱山事務所(小坂町)(車で約30分)
明治の繁栄を伝える産業遺産で、重要文化財に指定。
アクセス方法
- 車利用
東北自動車道「鹿角八幡平IC」から約5分。「道の駅かづの」の看板が目印。広大な無料駐車場を完備。 - 公共交通機関
JR花輪線「鹿角花輪駅」から徒歩約15分、またはタクシーで約3分。 - 飛行機利用
大館能代空港から車で約1時間20分、青森空港から約1時間30分。
注意点
- 観光物産プラザ・レストランともに18:00閉店とやや早めなので、夕方以降の訪問には注意が必要です。
- 大型連休やお盆、紅葉シーズンは駐車場が混雑するため、午前中の訪問がおすすめです。
- 冬期は積雪が多く、周辺道路が凍結するため、スタッドレスタイヤや滑り止め装備が必須です。
まとめ
「道の駅 かづの あんとらあ」は、きりたんぽ発祥の地・鹿角市の文化と味覚を満喫できる観光拠点です。本場のきりたんぽ料理や多彩な特産品、花輪ばやしなどの郷土文化に触れられるほか、周辺には鉱山跡や縄文遺跡、湖や温泉といった見どころも充実しています。
秋田県北部や十和田八幡平エリアを旅する際は、観光・食・文化が一体となった「あんとらあ」に立ち寄り、鹿角ならではの魅力を存分に体感してみてください。