観光地概要

青森県十和田市にある「乙女の像(おとめのぞう)」は、十和田湖畔・休屋(やすみや)エリアに立つブロンズ像で、湖を象徴するシンボルとして全国的に知られています。湖の絶景を背景に、静かに寄り添う二人の女性像は訪れる人々に深い感動を与え、十和田湖観光の定番スポットとなっています。

乙女の像は、湖畔散策のスタート地点や記念撮影スポットとしても人気で、周囲には遊歩道や土産物店、食事処も整備されているため、ゆったりとした時間を過ごせます。

【基本情報】

  • 所在地:青森県十和田市大字奥瀬字十和田湖畔休屋
  • 見学料金:無料
  • 見学時間:終日(24時間)
  • 駐車場:近隣に有料・無料駐車場あり

歴史

乙女の像は、彫刻家・高村光太郎によって制作され、1953年(昭和28年)に建立されました。十和田湖国立公園指定15周年を記念して建てられたもので、「十和田湖の平和と美の象徴」として構想されたものです。

制作当時、高村光太郎は晩年を十和田湖近郊の八戸市で過ごしており、東北の自然と文化への深い愛情から、この作品に情熱を注いだといわれています。完成当初は賛否両論もありましたが、今では十和田湖のランドマークとして定着し、国内外から多くの観光客が訪れる場所となりました。


見どころ

湖畔に立つ幻想的なブロンズ像

高さ2.1mのブロンズ像が、十和田湖の青い湖面を背景に静かに佇む姿は非常に印象的です。二人の乙女が向かい合い、そっと手を取り合うようなポーズは、平和や友愛の象徴とされています。

絶景のロケーション

像が建つ場所は、十和田湖を一望できる休屋エリアの突端にあり、周囲には遊歩道や芝生広場が整備されています。新緑・紅葉・雪景色と、四季折々の自然美に包まれた景観は訪れる人を魅了します。

写真スポットとして人気

湖を背景に乙女の像を収めた写真は、十和田湖観光の定番ショット。朝日や夕焼けに染まる時間帯には、湖面が黄金色に輝き、幻想的な写真が撮れます。


周辺観光地

  • 十和田神社(徒歩約10分)
    杉並木に囲まれた神秘的な神社で、縁結びや開運のご利益があるとされるパワースポット。
  • 御倉半島展望台(車で約10分)
    湖に突き出した半島の先端にある展望台で、十和田湖の全景を一望できます。
  • 発荷峠展望台(車で約15分)
    標高631mから見下ろす湖と周囲の山々の眺望は圧巻。紅葉シーズンに特に人気。
  • 十和田湖遊覧船(徒歩約5分)
    湖上から周囲の断崖や森を巡る観光遊覧船(4月下旬~11月上旬運航)。
  • 奥入瀬渓流(車で約20分)
    十和田湖から流れ出る渓流で、約14kmにわたり滝や清流が続く景勝地。

アクセス方法

  • 車利用
    東北自動車道「十和田IC」から国道103号経由で約1時間30分。近隣に有料・無料駐車場あり。
  • 公共交通機関
    JR東北新幹線「八戸駅」または「新青森駅」からJRバス東北「十和田湖」行きで約2時間、「休屋」下車徒歩5分。
  • 飛行機利用
    青森空港から車で約1時間40分、大館能代空港からは約2時間。

注意点

  • 湖畔は天候が変わりやすく、風が強いため、羽織物や雨具を持参すると安心です。
  • 冬季は積雪が多く、周辺道路が凍結するため、スタッドレスタイヤや滑り止め装備が必須です。
  • 観光シーズン(GW・夏・紅葉期)は周辺駐車場が混雑するため、早めの訪問がおすすめです。
  • 湖岸周辺は野生動物(特にクマ)が出没することがあるため、遊歩道散策は日中・複数人で行動しましょう。

まとめ

乙女の像は、十和田湖を象徴する美と平和のモニュメントであり、湖の絶景と一体となった芸術作品です。静かに寄り添う二人の姿は、訪れる人々に安らぎと感動を与え、観光のハイライトとなっています。

周辺には十和田神社や奥入瀬渓流、発荷峠展望台などの人気観光地もあり、自然・歴史・文化を一度に楽しめる絶好のロケーションです。

2025年の青森観光では、ぜひ「乙女の像」を訪れ、十和田湖の雄大な自然とロマンあふれる歴史を体感してみてください。