観光地概要

秋田県仙北市にある「たつこ像(たつこぞう)」は、田沢湖畔に立つ黄金のブロンズ像で、湖を代表する観光シンボルとして知られています。田沢湖は日本一の水深(423.4m)を誇り、その深い瑠璃色の湖面と、湖畔に佇むたつこ像の美しさが多くの観光客を魅了しています。

たつこ像は、湖を守る美しい伝説の乙女「辰子姫(たつこひめ)」をモチーフとして1950年(昭和25年)に建立されました。田沢湖観光の定番スポットとして、年間を通して多くの旅行者が訪れます。

【基本情報】

  • 所在地:秋田県仙北市田沢湖潟中山
  • 見学料金:無料
  • 営業時間:見学自由(24時間)
  • 駐車場:湖畔に無料駐車場あり

歴史

たつこ像は、1950年に彫刻家・舟越保武(ふなこしやすたけ)によって制作されました。地元観光協会が田沢湖観光のシンボルとして建立を計画し、当時の観光振興の一環として設置されたものです。

モデルとなった「辰子姫伝説」は、地元に古くから伝わる物語です。絶世の美女と名高い辰子は、「永遠の美しさを手に入れたい」と願い、龍神に祈った末に田沢湖の泉の水を飲み続け、ついには龍となって湖に身を沈めたと伝えられています。以後、辰子は田沢湖の守り神となり、湖を訪れる人々に美と幸福を授けるといわれています。


見どころ

黄金に輝くたつこ像

高さ約2.3mのブロンズ像に金箔が施され、青く透き通る湖面を背景にきらめく姿は圧巻です。朝日や夕日を浴びる時間帯には特に幻想的な雰囲気に包まれ、写真スポットとして大変人気があります。

田沢湖と周囲の自然景観

たつこ像周辺は田沢湖を一望できる絶景スポットで、湖畔には遊歩道やベンチも整備されています。新緑、紅葉、雪景色と四季ごとに異なる表情を見せる田沢湖は、訪れるたびに新たな感動を与えてくれます。

パワースポットとしての信仰

辰子姫は「美と縁結び」の神としても親しまれ、たつこ像に手を合わせて美貌や恋愛成就を祈願する観光客も多く訪れます。

周辺の土産・軽食スポット

湖畔には土産店や食事処が立ち並び、秋田名物の稲庭うどんやきりたんぽ、田沢湖名物の山の芋料理などを味わえます。


周辺観光地

  • 田沢湖遊覧船(徒歩約5分)
    湖上からの絶景クルーズ(4月下旬~11月上旬運航)。
  • 御座石神社(徒歩約10分)
    辰子姫ゆかりの神社で、美貌祈願や縁結びにご利益があるとされるパワースポット。
  • 乳頭温泉郷(車で約20分)
    秘湯ムード満点の名湯地帯。複数の温泉宿が点在し、湯めぐりも人気。
  • 田沢湖スキー場(車で約15分)
    冬季にはスキーやスノーボードが楽しめるスポット。
  • 角館武家屋敷通り(車で約30分)
    江戸時代の風情が残る武家屋敷街で、春は桜の名所としても有名。

アクセス方法

  • 車利用
    東北自動車道「盛岡IC」から約1時間30分。田沢湖一周道路(県道50号)沿いに無料駐車場あり。
  • 公共交通機関
    JR秋田新幹線「田沢湖駅」から羽後交通バス「田沢湖一周線」で約20分、「たつこ像前」下車徒歩すぐ。
  • 飛行機利用
    秋田空港から車で約1時間50分。

注意点

  • 湖畔は風が強く、天候が変わりやすいため、羽織物や防寒具があると安心です。
  • 観光シーズン(GW・夏休み・紅葉期)は駐車場や周辺道路が混雑するため、朝早めの訪問がおすすめです。
  • 冬季は路面が凍結するため、スタッドレスタイヤや滑り止め装備が必須です。

まとめ

たつこ像は、田沢湖観光の象徴であり、美しさと神秘的な伝説を併せ持つスポットです。黄金に輝く像と透き通る湖面、雄大な自然景観は訪れる人を魅了し続けています。

周辺には御座石神社や乳頭温泉郷、角館武家屋敷など見どころも豊富で、観光ルートに組み込むことでより充実した旅を楽しめます。

2025年の秋田観光を計画するなら、ぜひ「たつこ像」で田沢湖の美と伝説の世界を体感してみてはいかがでしょうか。