北海道函館市に位置する「湯の川温泉」は、道南エリアを代表する温泉地として知られています。開湯から350年以上の歴史を持ち、源泉かけ流しの湯が堪能できる老舗旅館やホテルが立ち並ぶ温泉街は、国内外の観光客を魅了し続けています。
この記事では、湯の川温泉の魅力を存分に楽しめるよう、「温泉地の概要」「歴史」「泉質と効能」「日帰り温泉施設」「周辺観光地」「アクセス方法」「旅のまとめ」をわかりやすくご紹介します。
■ 温泉地概要｜海風香る街に広がる都市型温泉郷
湯の川温泉は、函館市街地の東部、津軽海峡を望む海沿いに広がる温泉街です。JR函館駅からは車で約15分、函館空港からはわずか5分と、道内屈指のアクセスの良さを誇ります。
海に近い立地のため、宿泊施設の多くがオーシャンビューの露天風呂や展望風呂を備えており、湯浴みをしながら海と空を一望できる贅沢な時間が楽しめます。観光と温泉の両方をバランス良く楽しみたい方におすすめの温泉地です。
■ 歴史｜名僧が見つけたとされる、北海道最古の温泉のひとつ
湯の川温泉の歴史は古く、1653年（承応2年）に松前藩の僧・恵山（えさん）がこの地で病に苦しむ馬が温泉に浸かって回復する姿を見て、泉質の効果を確認したことが起源とされています。
その後、藩主や役人たちが湯治に訪れるようになり、庶民にも広く浸透していきました。明治以降は温泉旅館が次々に建てられ、函館の観光産業を支える重要な温泉地として成長。今では、北海道三大温泉のひとつに数えられています。
■ 泉質と効能｜身体を芯から温める“美肌と健康の湯”
湯の川温泉の泉質は以下の通りです。
- 泉質：ナトリウム－塩化物泉（低張性中性高温泉）
- 泉温：おおむね55〜65℃
- pH値：6.8前後（中性）
この泉質は「熱の湯」とも呼ばれ、保温効果が高く、湯冷めしにくいのが特長です。皮膚を滑らかにする働きもあり、美肌効果が高い温泉としても知られています。
● 主な効能
- 神経痛・筋肉痛・関節痛
- 冷え性・疲労回復
- 慢性消化器病・痔疾
- 病後回復期・健康増進 など
旅の疲れを癒すだけでなく、冷え性改善や美容目的でも訪れる人が多い温泉地です。
■ 日帰り温泉施設｜気軽に湯の川の湯を堪能できるスポット
湯の川温泉は宿泊施設のほか、日帰り入浴が可能な温泉施設も充実しています。以下は代表的な日帰り温泉施設の一部です。
● 湯元啄木亭（たくぼくてい）
- 最上階の展望風呂から津軽海峡を一望
- 【入浴料】大人 1,200円程度
- 【営業時間】6:00～9:00（最終受付 8:00） 13:00～21:00（最終受付 20:00）
☆湯元啄木亭の特集記事はこちら
● 湯の浜ホテル
- 露天風呂付き大浴場あり。源泉かけ流し
- 【入浴料】大人 1,200円
- 【営業時間】13:00～20:00（最終受付19:30）
☆湯の浜ホテルの特集記事はこちら
■ 周辺観光地｜湯上がりに立ち寄りたいスポット
● 函館市熱帯植物園（徒歩圏内）
- 約3,000種の植物や温泉ザルが人気
- 冬場はサルたちが温泉に入る姿も見られる癒しスポット
● 湯倉神社
- 湯の川温泉発祥の地とされるパワースポット
- 鳥居と温泉の湯気が幻想的な雰囲気を醸す
● 函館山ロープウェイ（車で約15分）
- 函館夜景の名所。日没直後の展望台がおすすめ
● 函館朝市・赤レンガ倉庫（車で20分）
- 海産物の買い物や海鮮グルメを満喫
■ アクセス方法｜空港・駅からの近さが魅力
● 所在地
北海道函館市湯川町周辺
● 空路からのアクセス
- 函館空港から車で約5分（約3km）
- 空港連絡バスも運行（湯の川温泉バス停下車）
● JRからのアクセス
- JR函館駅から市電「湯の川行き」乗車 → 終点「湯の川」下車（約30分）
- タクシー利用で約15分（料金目安：約2,000円前後）
● 車の場合
- 函館新道経由で函館市内へ
- 温泉街には駐車場完備の宿が多数
■ 注意点｜快適に過ごすためのポイント
- 冬季は道路が凍結しやすいため、車での移動はスタッドレスタイヤ必須
- 宿泊や日帰り入浴は繁忙期（GW・夏・年末年始）に混雑しやすいため、事前予約が推奨されます
- 入れ墨・タトゥーのある方は入浴制限がある施設もあるため、事前確認を
■ まとめ｜海と夜景と温泉。函館観光の拠点に最適な癒しの湯
湯の川温泉は、利便性・歴史・泉質・眺望のすべてが揃った、北海道屈指の名湯です。観光と温泉を1日で満喫できる都市型温泉地として、日帰りから宿泊まで幅広い旅のスタイルに対応します。
函館を訪れる際は、ぜひ湯の川温泉の湯に浸かり、海と夜景、そして歴史ある湯の癒しを心ゆくまで堪能してみてください。