北海道函館市のベイエリアに建つ「金森赤レンガ倉庫」は、明治期の港湾貿易の歴史を伝える建造物であり、今ではカフェやショップが集う人気の観光・ショッピングスポットとして多くの人を魅了しています。
レンガ造りの美しい外観と港の風景が調和したこのエリアは、函館らしい異国情緒とモダンな魅力を兼ね備え、昼夜を問わずフォトスポットとしても人気です。本記事では、金森赤レンガ倉庫の概要から歴史、見どころ、アクセス方法、周辺の観光・温泉情報まで詳しく紹介します。
■ 観光地概要|函館の港町情緒を凝縮した観光エリア
金森赤レンガ倉庫は、函館港に面したベイエリアに位置し、ショッピングモール、レストラン、ギャラリー、イベントホールなどで構成されています。かつては輸出入貨物の保管庫として使われていたこの建物群は、当時の面影をそのままにリノベーションされ、観光・文化・商業が融合した複合施設として生まれ変わりました。
赤レンガと港の景観、そしてライトアップされた夜の姿は、どこか異国の港町を彷彿とさせ、国内外から訪れる観光客に“函館らしさ”を体感させてくれる場所です。
■ 歴史|北海道開拓と貿易の玄関口を象徴する建物
金森赤レンガ倉庫の起源は、明治20年(1887年)にまでさかのぼります。創設者は、函館の貿易商であった渡邉熊四郎。彼は函館の発展とともに、港に面した場所に倉庫を建設し、函館港の物流拠点として利用されました。
大火や戦争など数々の災害を乗り越え、現在の形に再建されたのは1988年の再開発によるもの。歴史的価値の高い赤レンガ倉庫を現代の施設として活用するという試みは成功を収め、函館のランドマーク的存在へと進化しました。
■ 見どころ|グルメ、ショッピング、アートが揃う散策スポット
● 金森洋物館
- インテリア、文具、雑貨などが揃うセレクトショップが入居
- 海外テイストのアイテムが多く、お土産探しにも最適
● BAYはこだて
- 地元のクラフト作品やスイーツ、海産物の販売店舗が充実
- 赤レンガの雰囲気と港の景色が調和した開放的なモール
● 函館ビヤホール
- 倉庫を改装したレストランで、地ビールと北海道のグルメが味わえる
- おすすめは、ジンギスカンや海鮮プレートとクラフトビールの組み合わせ
● クリスマスファンタジー(冬季イベント)
- 毎年12月に開催されるイルミネーションイベント
- 巨大なクリスマスツリーが港を照らし、函館の冬を象徴する風物詩に
■ 周辺観光地・温泉
● 函館山ロープウェイ(徒歩約15分)
- 函館市街と津軽海峡を一望する展望台へと登るロープウェイ
- 夜景は「世界三大夜景」としても有名
● 元町・教会群エリア(徒歩10分)
- ハリストス正教会やカトリック元町教会など、異国情緒漂う街並み
- 石畳と坂道が続く風情あるエリア
● 湯の川温泉(車で20分)
- 函館市街地からアクセス良好な温泉地
- 旅の疲れを癒やせる源泉かけ流しの宿も多く、観光とのセットに最適
■ アクセス方法
● 所在地
北海道函館市末広町14-12(金森赤レンガ倉庫)
● 公共交通機関でのアクセス
- JR函館駅から市電「十字街」下車 → 徒歩5分
- 函館空港からシャトルバスまたはタクシーで約25分
● 車の場合
- 函館新道経由で市街地中心部へ
- 周辺にコインパーキングあり(繁忙期は混雑注意)
■ 注意点|混雑と天候に注意しよう
- 休日や大型連休、観光シーズン(GW・夏・年末年始)は非常に混雑します。早めの訪問か、平日の夕方以降が比較的空いていておすすめです。
- 冬季は港からの風が強く、防寒対策が必須です。特に海沿いは体感温度が低くなりやすいです。
- イベント開催日は交通規制が行われる場合もあるため、事前に公式サイトのチェックを忘れずに。
■ まとめ|函館の今と昔が交差する、心に残る観光地
金森赤レンガ倉庫は、歴史的な建造物の保存と現代の観光ニーズを見事に融合させた施設です。港町の情緒、明治から続く開拓と貿易の歴史、そして今を生きる函館のグルメやカルチャーがこの一帯に詰まっています。
カップルの散策デート、ファミリーの買い物旅行、海外観光客の歴史探訪など、あらゆる世代とスタイルに対応した観光拠点として、函館旅行には欠かせない存在といえるでしょう。
ぜひ、あなたの旅にも金森赤レンガ倉庫を取り入れて、港町・函館の魅力を体感してください。
📌 公式サイト
👉 https://www.hakodate-kanemori.com/