観光地概要
秋田県男鹿市の日本海沿いに位置する「男鹿水族館GAO(がお)」は、秋田県を代表する人気観光スポットの一つです。雄大な男鹿半島の自然を背景に、秋田の海や世界各地の海に生きる生き物たちを展示する大型水族館で、家族連れからカップル、旅行者まで幅広い層に親しまれています。
「GAO」は“男鹿(OGA)”の逆読みから名付けられた愛称で、「地球を感じ、海を学び、生命の尊さを知る」をテーマに2004年(平成16年)にリニューアルオープン。約400種10,000点の生物が展示されており、秋田の海の生態系から熱帯の魚たちまで、多彩な水の世界を体験することができます。
特に人気を集めているのが、ホッキョクグマの展示エリア。迫力ある泳ぎをガラス越しに間近で観察でき、子どもはもちろん大人も魅了される圧巻の展示です。
館内からは日本海の雄大な景観が望め、海と一体になったような感覚を味わえるのも男鹿水族館GAOならでは。秋田県内外から年間約30万人以上が訪れる、東北屈指の観光スポットとなっています。
歴史
男鹿水族館の前身は、1967年(昭和42年)に開館した「男鹿水族館」。当時は日本海沿岸では珍しい水族館として注目を集めましたが、老朽化のため一時閉館。その後、地域の強い要望と支援を受け、2004年に新たな施設として「男鹿水族館GAO」が誕生しました。
リニューアル後は、単なる観光施設ではなく、「教育・環境・研究・地域振興」の4本柱を掲げた総合的な海洋学習施設として運営されています。秋田県立大学や地元の漁協と連携した研究・保護活動も積極的に行っており、アザラシやホッキョクグマの繁殖支援、秋田の海に棲む魚類の調査など、学術的にも高い評価を受けています。
また、GAOは環境教育の拠点としても機能しており、小中学校の社会見学や修学旅行の目的地としても人気。海洋環境の保全意識を高める取り組みを続け、地域の“海の学び舎”として重要な役割を担っています。
見どころ
1. 秋田の海を再現「男鹿の海大水槽」
GAOのシンボルともいえるのが、入口を入ってすぐに現れる巨大な「男鹿の海大水槽」。幅8m・高さ4m・水量800トンの迫力ある大水槽には、ブリやヒラメ、マダイなど男鹿半島周辺の魚たちが泳いでいます。
波や潮の流れまで忠実に再現されており、まるで本物の海の中に潜っているような臨場感を体験できます。
水槽前のベンチに座ってゆったりと眺めれば、まるで時間が止まったかのよう。水族館を象徴する癒しの空間です。
2. 圧巻の存在感「ホッキョクグマ豪太・フブキ」
男鹿水族館GAO最大の人気者が、ホッキョクグマの「豪太」と「フブキ」。北極圏の氷原をイメージした屋外展示エリアでは、ホッキョクグマが水に飛び込み、力強く泳ぐ姿を間近で観察できます。
特にプールの中を泳ぐ姿を下から見上げる「水中ビュー」は大人気。豪快に水しぶきを上げるその姿はまさに“GAO”の名にふさわしい迫力です。
冬には雪に覆われた展示場で自然に近い姿が見られ、夏には氷のプレゼントイベントなど、季節ごとに異なる姿を楽しめます。
3. アザラシやペンギン、クラゲも充実
ホッキョクグマだけでなく、アザラシやペンギン、クラゲの展示も人気。アザラシの水槽では、円柱型のチューブを上下に泳ぐ姿がかわいらしく、子どもたちの人気を集めています。
ペンギン展示では、寒流域に生息するジェンツーペンギンたちが氷上を歩いたり、プールに飛び込んだりと自然な動きを見せてくれます。クラゲエリアは光と水が織りなす幻想的な空間で、写真撮影にも最適。
4. 世界の海ゾーン
「世界の海ゾーン」では、南の海のカラフルな熱帯魚やサンゴ礁、珍しい深海生物など、地球規模の海の多様性を学ぶことができます。ネオンのように輝く魚たちが泳ぐ姿は、子どもから大人まで夢中になる美しさです。
また、タッチプールではヒトデやヤドカリなどに直接触れられ、五感で海を感じられる貴重な体験ができます。
5. 季節限定イベントとバックヤードツアー
GAOでは、季節ごとに特別展示やイベントが開催されています。夏には「夜の水族館GAOナイト」が人気で、昼間とは違った幻想的な夜の海の世界を体験可能。
冬季にはイルミネーション点灯や雪の演出があり、雪国秋田ならではの雰囲気を楽しめます。
また、事前予約制の「バックヤードツアー」では、水槽の上部や飼育エリアをスタッフが案内。普段見られない裏側の世界を知ることができると好評です。
6. 日本海を望む展望カフェ
館内の2階にある「レストラン フルット」では、ガラス越しに日本海を眺めながら食事が楽しめます。
おすすめは、秋田名物を取り入れた「しょっつるラーメン」や「ハタハタ丼」。また、豪太をイメージした可愛いスイーツやソフトクリームも人気です。
お土産コーナーではGAO限定グッズやぬいぐるみ、地元男鹿の特産品も販売されており、旅の思い出を持ち帰るのにぴったりです。
周辺観光地
入道埼灯台(車で約10分)
日本海を一望できる秋田県屈指の絶景スポット。白黒のストライプ模様の灯台がフォトジェニックで、夕日の名所としても人気。
男鹿真山伝承館・なまはげ館(車で約20分)
ユネスコ無形文化遺産「男鹿のナマハゲ」の文化を体験できる施設。ナマハゲの衣装を着て撮影する体験も可能です。
ゴジラ岩(車で約15分)
日本海の波が造り出した奇岩で、夕暮れ時にはまるで本物のゴジラが吠えているように見えます。
男鹿温泉郷(車で約20分)
観光の拠点として人気の温泉街。海を望む露天風呂で旅の疲れを癒せます。
アクセス方法
- 所在地:〒010-0673 秋田県男鹿市戸賀塩浜字壷ケ沢93
- 電話番号:0185-32-2221
- 車:秋田自動車道「昭和男鹿半島IC」から約60分
- 公共交通:JR男鹿線「男鹿駅」からタクシーで約40分
- 駐車場:無料駐車場あり(約500台収容可能)
注意点
- 営業時間は季節によって変動あり。公式サイトで事前確認を推奨。
- ホッキョクグマなど動物展示は気温や体調により展示中止となる場合あり。
- 冬季は積雪や路面凍結があるため、車での来館はスタッドレスタイヤが必須。
- 混雑期(GW・夏休み・連休)は駐車場が満車になる場合があるため、早めの到着がおすすめ。
まとめ
男鹿水族館GAOは、秋田の自然と世界の海をつなぐ「学びと感動の水族館」。迫力ある大水槽やホッキョクグマの豪快な泳ぎ、幻想的なクラゲの展示など、どの世代にも楽しめる魅力が詰まっています。
さらに、館内から望む日本海の絶景、季節ごとのイベント、そして地元グルメまで揃い、1日中過ごしても飽きることのない観光スポットです。男鹿半島の海風を感じながら、秋田ならではの海の物語を体験してみてください。
補足
- 一般料金:大人1,300円、小・中学生500円
- 営業時間:季節により変動(公式HP要確認)
- 駐車場:無料(約500台)
- 開館:2004年(平成16年)リニューアルオープン
- 展示数:約400種・1万点
- 代表的展示:男鹿の海大水槽、ホッキョクグマ、ペンギン、アザラシ、クラゲなど
- 所在地:秋田県男鹿市戸賀塩浜字壷ケ沢93
- 電話:0185-32-2221