北海道・上川町にある「大雪森のガーデン(たいせつのもりのがーでん)」は、大雪山の麓に広がる自然美と園芸美が融合したガーデンパークです。北海道ガーデン街道のひとつとしても知られ、季節ごとに色とりどりの花々と森の癒しに包まれる“天空の花園”として、多くの観光客に愛されています。
本記事では、「大雪森のガーデン」の観光地概要、歴史、見どころ、周辺観光地、アクセス方法、注意点などをわかりやすく紹介します。
観光地概要|大雪山の麓に広がるガーデンリゾート
「大雪森のガーデン」は、北海道の屋根とも称される大雪山系の麓・上川町に位置し、約10ヘクタール(東京ドーム約2個分)の広大な敷地に約1,000種類の植物が植えられた本格的なガーデンです。
施設内は「森の花園エリア」と「森の迎賓館エリア」に分かれており、前者では自然の地形を活かしたガーデン散策が楽しめ、後者ではレストランやショップ、展望台などのサービス施設が充実。北海道らしい開放感と繊細な園芸美を一度に味わえることが大きな特徴です。
歴史|北海道ガーデン街道の主要スポットとして誕生
大雪森のガーデンが誕生したのは2012年。北海道に点在するガーデン施設を結ぶ「北海道ガーデン街道」構想の一環として開園されました。
開園当初から、園芸家・上野砂由紀氏(上野ファーム創設者)を監修に迎え、北海道の自然風景と調和した「ナチュラルスタイル」の庭園として造成。現在では、ガーデン街道を代表するスポットのひとつとして全国から園芸愛好家や観光客が訪れる名所となっています。
見どころ|四季折々の風景が生み出す奇跡の花舞台
1. 森の花園
約8ヘクタールに及ぶこのエリアでは、春のチューリップやスイセン、初夏のルピナス、盛夏のバラやラベンダー、秋のコスモスや紅葉など、季節ごとに表情を変える花々のグラデーションが楽しめます。整備されたウッドチップの小径を歩けば、まるで絵画の中を歩いているような没入体験が味わえます。
2. 森の迎賓館(レストラン&展望スペース)
ガーデンの入口近くには、「森の迎賓館」と呼ばれる施設があり、地元上川町産の食材をふんだんに使った料理が楽しめるレストラン「フラテッロ・ディ・ミクニ」を併設。料理監修は有名シェフ・三國清三氏が手掛けています。
ウッドデッキからは大雪山連峰を望む絶景が広がり、カフェタイムやランチでの滞在も贅沢な時間に。
3. 園内の散策ルートとアート
森の中には、木道やウッドベンチ、花をテーマにしたオブジェなどが随所に設置され、写真撮影にも最適。花と森とアートが調和する空間は、家族連れやカップルのデートスポットとしても人気です。
周辺観光地|層雲峡温泉・黒岳・上川ファームなどとの組み合わせも◎
大雪森のガーデン周辺には、自然・温泉・アクティビティを楽しめるスポットが豊富に揃っています。
- 層雲峡温泉(車で約30分):大雪山登山や氷瀑まつりの拠点として人気。日帰り温泉も充実。
- 黒岳ロープウェイ(車で約30分):標高1,300m超の高山景観と、夏は高山植物・秋は紅葉が楽しめる。
- 上川ファーム(大雪高原牛の牧場):地元ブランド牛「大雪高原牛」の直売やレストランが魅力。
- 大雪森のガーデンヴィラ:敷地内にある宿泊施設。ガーデン散策とセットでの宿泊もおすすめ。
アクセス方法|旭川から1時間圏内、ドライブにも最適
■ 所在地:
- 北海道上川郡上川町菊水841番地
■ アクセス:
- 【車】
・JR旭川駅から:約60分(国道39号線経由)
・札幌市内から:約2時間半(道央自動車道 → 上川層雲峡IC経由)
・層雲峡温泉から:約30分 - 【公共交通】
・JR石北本線「上川駅」より車で約15分(タクシーまたはレンタカー)
※バスは本数が少ないため、レンタカー利用がおすすめです。 - 【駐車場】
・無料駐車場完備(普通車・大型バス対応)
注意点|天候・服装・営業時間に注意
- 開園期間:毎年5月上旬〜10月中旬まで(冬季は休園)
※年により変動あり。事前に公式サイトで営業状況を確認を。 - 靴は歩きやすいものを:園内はウッドチップや坂道が多いため、歩きやすい靴・服装がおすすめです。
- 虫よけ対策も忘れずに:自然豊かな環境ゆえ、夏場は虫除けスプレーの携帯が安心です。
- ペット不可:動植物保護の観点から、ペットの同伴は不可。
まとめ|自然とアートに包まれる、大雪山の麓の花と森の楽園
「大雪森のガーデン」は、北海道の四季を五感で楽しむことができるガーデンリゾートです。雄大な大雪山のふもとで、色とりどりの花に囲まれながら、心がほどけるような癒しの時間を過ごせます。
観光・温泉・食・宿泊との組み合わせも自在で、道北エリア観光のハイライトとして最適。ぜひ一度足を運び、自分だけの「花と森の休日」を楽しんでみてはいかがでしょうか。