札幌市中心部に佇む「北海道庁旧本庁舎(通称:赤れんが庁舎)」は、明治時代の洋風建築を代表する歴史的建造物です。アメリカ風ネオ・バロック様式の重厚な外観と、道政の中心として歩んだ歴史は、今も多くの人々を魅了し続けています。
2025年には約6年にわたる保存修理工事を終え、再び一般公開が予定されています。この記事では、赤れんが庁舎の観光地概要、歴史、見どころ、周辺スポット、アクセス方法、注意点を網羅的にご紹介します。
観光地概要|札幌駅近くに佇むフォトジェニックな“赤レンガの館”
「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」は、札幌駅南口から徒歩約5分の場所に位置するレンガ造りの歴史建築物です。約250万個の赤レンガを使用して建てられた美しい外観は、四季折々の自然と調和し、フォトスポットとしても絶大な人気を誇ります。
建物の前庭には季節の花壇や池、小道が整備されており、入場無料で誰でも気軽に立ち寄れる観光名所。夜にはライトアップも行われ、昼夜問わず訪れる価値があります。
現在は改修工事中ですが、2025年春頃にグランドオープン予定となっており、リニューアル後の姿が多くの観光客に期待されています。
歴史|開拓の象徴として建てられた北海道の中枢
赤れんが庁舎のルーツは、1888年(明治21年)に建設された北海道庁の旧本庁舎にあります。設計は、当時の開拓使建築顧問であったアメリカ人技師の影響を受けたネオ・バロック様式で、開拓使時代の洋風建築の象徴的存在です。
- 建設年:1888年(明治21年)
- 構造:レンガ造2階建て(地上約33mの八角塔付き)
- 愛称の由来:使用されたレンガ約250万個の鮮やかな色から「赤れんが庁舎」と呼ばれるように
この建物は、昭和44年(1969年)に国の重要文化財に指定され、現在に至るまで北海道の歴史・行政・建築を象徴する文化遺産として守られています。
見どころ|歴史建築×資料展示×美しい庭園
※以下は2025年リニューアル再開館後の予定内容・過去の展示内容をもとに記述しています。
● 赤レンガの外観と八角塔
重厚なアメリカ風のデザインとシンメトリーな構造が特徴。中央の八角塔と高い煙突がアクセントとなり、建築好きにはたまらないフォルムです。撮影スポットとしても人気で、四季ごとに異なる風景と調和する写真が撮れることでも知られています。
● 歴史資料室と常設展示
内部には、北海道開拓の歴史や旧庁舎の復元模型、北海道の行政制度の変遷などが学べる展示があり、観光と学びの両方を体験できます。明治から昭和初期の資料やジオラマ、写真パネルが充実しており、親子連れにも好評です。
● 前庭と池の風景
敷地内の前庭には、チューリップ・ラベンダー・菊・雪景色など季節ごとに美しい風景が広がります。池には鯉が泳ぎ、小径にはベンチが設置されているため、静かに休憩できる癒しの空間として市民にも愛されています。
周辺観光地|札幌の主要名所が徒歩圏に集結
赤れんが庁舎は、札幌中心部にあるため他の観光名所との組み合わせ観光がしやすいのも魅力です。
- 札幌市時計台(徒歩5分):明治時代の洋風建築。北海道開拓と教育の象徴。
- 大通公園(徒歩7分):市民の憩いの場。春〜冬までイベント豊富。
- さっぽろテレビ塔(徒歩10分):展望台からの眺望が人気のランドマーク。
- 北海道大学植物園(徒歩10分):明治時代から続く自然の宝庫。
アクセス方法|駅近で観光にもビジネスにも好立地
■ 所在地
北海道札幌市中央区北3条西6丁目
■ 公共交通機関
- JR「札幌駅」南口から徒歩約5分
- 地下鉄「さっぽろ駅」から徒歩約7分
- 地下鉄「大通駅」から徒歩約10分
■ 車利用
- 周辺に有料コインパーキング多数あり
- 赤れんが庁舎に専用駐車場はなし
注意点|リニューアル工事中につき見学制限あり(※2024年5月時点)
- 現在は保存修理工事中のため内部公開は停止中(2025年春のグランドオープン予定)
- 外観・庭園は見学可能(ただし一部立入制限区域あり)
- 撮影マナーに注意:三脚・ドローンなどの使用は禁止
最新情報は、北海道庁または観光公式サイトにて確認をおすすめします。
👉 https://www.pref.hokkaido.lg.jp/
まとめ|札幌の歴史を感じる“静かなる名所”で、赤れんがの温もりに触れる
「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」は、北海道の近代史を体感できる札幌のシンボル的存在です。レンガ造りの美しい外観、四季を映す前庭、そして歴史を学べる資料展示と、写真映えと知的好奇心の両方を満たす観光スポットとしておすすめです。
2025年のリニューアル再公開に向け、札幌旅行を計画している方はぜひ訪問先に加えてみてください。
📌 北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)観光情報
👉 https://www.pref.hokkaido.lg.jp/