北海道を代表する温泉地「登別温泉」において、その名を全国に知らしめる老舗旅館――それが「第一滝本館」です。創業160年以上の歴史を誇るこの宿は、圧倒的な湯量と泉質の豊富さで知られ、“温泉のテーマパーク”とも評される存在。
本記事では、第一滝本館の施設概要、泉質の詳細、源泉かけ流しのこだわり、日帰り温泉利用の案内、アクセス方法、周辺観光、まとめまで、すべて網羅してご紹介します。登別温泉を訪れるなら、必ず候補に入れたい“名湯中の名湯”です。
施設概要｜160年以上の歴史を持つ登別温泉の象徴的存在
第一滝本館は、江戸末期の1864年（元治元年）に創業。登別温泉街の中央に位置し、正面には地獄谷の噴気が立ち上る絶景を望む最高のロケーションにあります。
客室数は約400室、館内には飲食店、土産処、エステ、プール施設まで完備し、“温泉リゾート旅館”の先駆け的存在として長年親しまれてきました。特に注目すべきは、5種類の泉質を有する大浴場「滝本の湯」。広さはなんと1,500㎡超、日本最大級のスケールを誇ります。
泉質について詳しく｜“湯のデパート”で体感する癒しの泉質たち
第一滝本館の温泉は、5種類もの源泉を全てかけ流しで使用していることが最大の魅力。これは国内でも極めて稀で、1カ所でこれほど多様な泉質を楽しめるのは奇跡的ともいえるでしょう。
■ 硫黄泉（硫化水素泉）
- 特徴：白濁、硫黄臭、強い殺菌作用
- 効能：慢性皮膚病、糖尿病、動脈硬化、美肌効果
■ 芒硝泉（ナトリウム-硫酸塩泉）
- 特徴：無色透明、少ししょっぱい
- 効能：高血圧、リウマチ、動脈硬化、切り傷
■ 酸性緑ばん泉（含鉄・硫酸塩泉）
- 特徴：緑がかった透明湯、金属臭あり
- 効能：貧血、慢性皮膚病、婦人病
■ 食塩泉（塩化物泉）
- 特徴：保温性高く、湯冷めしにくい
- 効能：筋肉痛、関節痛、冷え性
■ 重曹泉（炭酸水素塩泉）
- 特徴：肌がつるつるになる“美肌の湯”
- 効能：皮膚の清浄作用、肌の柔軟化、角質除去
この5泉質を目的に応じて湯めぐりできるのが、第一滝本館ならではの体験です。体質やその日の体調に合わせて“湯選び”ができるのは、まさに贅沢の極みです。
源泉かけ流しかどうか｜100％かけ流しの本物の湯
第一滝本館の温泉は、すべて源泉かけ流し方式（加水・循環なし）。湧き出したばかりの新鮮な湯をそのまま浴槽へと注ぎ、常に流れ出る仕組みで提供されています。
このため、泉質本来の成分が損なわれず、温泉の力をダイレクトに肌で感じられるのが特徴。泉温が高いため、場所により適宜加水で調整されていますが、塩素などの薬品は使用されておらず、自然そのものの湯浴みが叶います。
日帰り入浴情報｜日帰りでも“滝本の湯”を満喫！
第一滝本館の温泉は、宿泊せずとも日帰りで楽しめるのも魅力のひとつ。日帰り入浴とは思えないスケールと質の高さに、多くの観光客がリピートしています。
■ 日帰り営業時間・料金（2025年5月時点）
| 区分 | 時間 | 大人 | 小人（3歳〜小学生） |
|---|---|---|---|
| 通常 | 9:00～16:00 | 2,250円 | 1,100円 |
| 夕割 | 16:00～18:00 | 1,700円 | 825円 |
※休館日：2025年4月7日～14日予定
※貸タオル・バスタオルあり（別料金）
■ 館内設備（利用可能）
- ロッカー・パウダールーム完備
- 湯上がり休憩スペースあり
- 売店・土産店・食事処も利用可能（一部営業時間制限あり）
アクセス方法｜新千歳空港・札幌からも好アクセス
■ 所在地
北海道登別市登別温泉町55番地
■ 公共交通
- JR「登別駅」→ 道南バス「登別温泉」行き 約15分 → 終点下車すぐ
■ 自家用車・レンタカー
- 新千歳空港から：道央道経由で約60分
- 札幌市内から：道央道経由で約90分
- 館内駐車場完備（無料）
周辺観光｜温泉とあわせて巡りたい登別スポット
● 地獄谷（徒歩3分）
登別温泉を象徴する噴気地帯。地熱や硫黄の煙が立ち上る景観は圧巻で、滝本館から徒歩ですぐアクセス可能です。
● 登別温泉街（徒歩圏）
鬼像や鬼のモニュメントが点在し、土産店・グルメスポットも充実。登別ラーメンやわさびソフトもおすすめ。
● 登別伊達時代村・のぼりべつクマ牧場（車で15分）
家族旅行に人気のレジャースポット。温泉とあわせて日中の観光にも最適です。
まとめ｜湯の質・量・スケールすべてが圧倒的な“温泉の聖地”
「第一滝本館」は、登別温泉という日本屈指の温泉地において、その象徴ともいえる存在です。5泉質の湯めぐりが叶う大浴場、源泉かけ流しの本物の湯、そして創業160年を超える伝統と信頼。
宿泊はもちろん、日帰りでも極上の温泉体験が可能なため、“温泉そのものを目的に旅する人”には必ず訪れてほしい一軒です。登別を訪れる際は、ぜひ第一滝本館の暖簾をくぐってみてください。
📌 公式サイト｜第一滝本館
👉 https://takimotokan.co.jp/ja/