北海道洞爺湖町の地域密着型温泉施設「洞爺いこいの家」は、観光客よりも地元の人々に親しまれてきた“本物の癒しの場”です。リーズナブルな料金で良質な温泉に浸かれることから、旅行者の間でもじわじわと注目を集めています。

この記事では、「洞爺いこいの家」の施設概要、泉質と効能、日帰り入浴情報、アクセス方法、注意点、周辺観光地をわかりやすくご紹介します。

施設概要｜町民に愛される素朴な日帰り温泉施設

「洞爺いこいの家」は、洞爺湖町が運営する公共の日帰り温泉施設で、地元住民の健康増進・福祉向上を目的に設置されました。豪華なリゾート施設とは異なり、素朴で清潔感のあるつくりと、家庭的な雰囲気が魅力です。

建物自体は平屋建てで、浴室・脱衣所・休憩所・受付がコンパクトにまとめられています。館内はバリアフリーにも配慮され、年配の方や小さなお子様連れにも安心。館内で食事の提供はありませんが、持ち込み可能な休憩室も用意されており、のんびり過ごすことができます。

泉質と効能｜肌にやさしい、体が温まる温泉

洞爺いこいの家の温泉は、以下のような特徴を持つ塩化物・硫酸塩泉です。

  • 泉質名：ナトリウム・カルシウム－硫酸塩・塩化物泉（旧泉質名：含塩化土類－芒硝泉）
  • 泉質分類：弱アルカリ性低張性温泉
  • 泉温：施設公開なし（一般に約50〜60℃前後で調整）
  • かけ流し：循環ろ過方式（かけ流しではありません）

● 効能（適応症）

この泉質には以下のような効能があるとされています：

  • 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・冷え性
  • 慢性皮膚病・慢性婦人病・慢性消化器病
  • 疲労回復・病後回復・健康増進

塩化物泉と硫酸塩泉の両方の特性を持っており、保温性に優れ、湯冷めしにくい点が最大の魅力。湯あがり後もポカポカとした温もりが長く続き、寒冷地・北海道ならではの「冷えとり湯治」にも最適です。

日帰り入浴情報｜ワンコインで楽しめる良質の湯

「洞爺いこいの家」は完全日帰り専門の施設で、宿泊サービスはありません。気軽に立ち寄れることから、観光の合間に利用する人も多いです。

■ 営業時間

  • 午前10時～午後9時（最終受付：午後8時20分）

■ 休館日

  • 第1・第3月曜日
  • 年末年始（12月31日・1月1日）

※休館日が祝日の場合、翌平日が休館となる場合あり（事前確認推奨）

■ 入浴料金（税込）

区分1回利用回数券（11回分）
大人（中学生以上）500円5,000円
小人（小学生）150円1,500円
幼児（6歳未満）80円800円
  • シャンプー・石けん類は備え付けなし（要持参または購入）
  • タオルレンタルは行っていません（要持参）

この価格で温泉に入れるのは、コストパフォーマンスの観点でも非常に優秀です。

アクセス方法｜国道230号からアクセス便利

■ 住所・連絡先

  • 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺町199番地
  • 電話：0142-82-5177

■ 公共交通機関

  • JR洞爺駅 → 道南バス「洞爺町役場前」下車 → 徒歩約3分
  • JR札幌駅から洞爺駅まで特急で約2時間

■ 車利用

  • 札幌市内から道央自動車道経由で約2時間
  • 新千歳空港から約90分
  • 無料駐車場完備（約20台）

※周辺は住宅地なので、夜間の騒音や無断駐車に注意

周辺観光地｜温泉と一緒に楽しめるスポット

● 洞爺湖・中島（車で10分）

四季折々の景色が美しい湖。遊覧船で中島へ上陸も可能。

● 有珠山ロープウェイ（車で15分）

洞爺湖を見下ろす展望と噴火口の迫力を体験。ジオパーク認定地。

● サイロ展望台（車で20分）

湖と山のコントラストが美しい人気展望スポット。ドライブコースに最適。

注意点｜訪問前に確認しておきたいポイント

  • タオル・洗面用具は持参が基本（販売あり）
  • 支払いは現金のみ（券売機方式）
  • 混雑する夕方は時間をずらすのが◎
  • バリアフリーではあるが完全対応ではないため介助が必要な方は事前確認を

まとめ｜心も身体もあたたまる、洞爺湖の隠れた名湯

「洞爺いこいの家」は、観光地価格とは無縁の地元価格で本格的な温泉が楽しめる貴重なスポットです。大型ホテルのような豪華さこそないものの、泉質の良さ、静かな雰囲気、そして何よりリーズナブルな料金は、知る人ぞ知る“コスパ最強の癒し処”といえるでしょう。

洞爺湖観光の合間に、あるいはドライブ休憩に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

📌 公式情報｜洞爺いこいの家
👉 http://www.town.toyako.hokkaido.jp/town_guide/welfare_and_nursing_care/wec003/