◆ 観光地概要｜青森の名峰・岩木山を間近に感じるスカイラインルート
津軽岩木スカイラインは、青森県弘前市に位置する標高1,625mの岩木山（津軽富士）の8合目までを結ぶ、全長9.3kmの自動車専用道路です。22のカーブを経て山肌を駆け上がるこの道は、日本屈指の山岳観光道路として知られ、眼下に広がる津軽平野、日本海、そして天候次第では北海道まで見渡せる絶景が魅力です。
春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、どの季節もそれぞれに美しく、ドライブと登山の両方が楽しめるルートとして、家族連れから登山者まで幅広く人気があります。
◆ 歴史｜1972年開通、津軽の観光振興を担ってきた山岳道路
津軽岩木スカイラインは1972年（昭和47年）に開通し、以来半世紀以上にわたって観光客を岩木山へと誘ってきました。もともとは観光振興と地域経済の活性化を目的に建設された有料道路で、登山口としての利便性だけでなく、自然を体感するドライブルートとしても高い評価を受けています。
◆ 見どころ｜22のカーブと圧巻のパノラマビュー、そして登山へ
① 絶景ドライブ体験
スカイラインはカーブが連続する登坂ルートですが、そのひとつひとつが絶景への導線。中腹から上にかけては、津軽平野、日本海、遠くに八甲田連峰を望むこともでき、季節ごとに異なる山の表情が楽しめます。
特に10月上旬の紅葉シーズンには、山肌が赤や黄に染まり、東北有数の紅葉ドライブスポットとしても知られています。
② リフトでらくらく9合目～山頂へ
8合目駐車場からは、岩木山リフトを利用して山頂に近い9合目へアクセス可能。そこからは約1時間の登山で山頂に到達でき、初心者でも岩木山の絶景を気軽に体験できるのが魅力です。
- リフト営業期間：令和7年5月3日(土)〜10月26日(日)
- リフト営業時間：9:00～16:30（上り最終16:00、下り最終16:20）
- 定休日：毎週火・水曜日（天候により変動あり）
リフト料金（往復／片道）
| 種別 | 往復 | 片道 |
|---|---|---|
| 大人 | 1,200円 | 900円 |
| 高校生・中学生 | 800円 | 600円 |
| 小学生 | 600円 | 500円 |
| 団体（大人20名以上） | 1,000円 | 800円 |
| ※幼児は無料です。 |
◆ 周辺観光地｜登山やドライブと合わせて立ち寄りたいスポット
- 岩木山神社：山の信仰の中心地。朱塗りの楼門が美しい東北有数の神社。
- 百沢温泉：歴史ある湯治場で、登山やドライブの後に最適な立ち寄り湯。
- 嶽温泉：秘湯感あふれる中腹の温泉地。名物「嶽きみ（とうもろこし）」もおすすめ。
- 弘前市街地：弘前城やレトロ建築が楽しめる、青森観光の拠点。
◆ アクセス方法｜自家用車またはレンタカー利用が基本
- 自動車でのアクセス
- 東北自動車道「大鰐弘前IC」より車で約70分
- JR弘前駅から車で約50分
- バス利用
- 弘前バスターミナルから嶽温泉方面行きで「岩木山神社」下車
- そこからスカイライン入口まではタクシー推奨
※スカイラインは歩行者・自転車通行不可のため、自動車での通行が必須です。
◆ 注意点｜安全運転と登山マナーを忘れずに
- スカイラインは有料道路（往復）
- 二輪車：1,200円
- 軽自動車：1,700円
- 普通車：2,000円
- マイクロバス：5,000円
- その他（大型車）：8,000円
- 営業期間：令和7年5月1日(木)～11月16日(日)（積雪状況で変更あり）
- 営業時間：8:00開門～17:00閉門（最終入場16:00）
- 道路上は駐停車禁止（待避所以外）
- 下山時間は厳守：16:30以降、8合目に車両がある場合、警察へ「捜索願い」が出されることがあります。
- 8合目からの登山は13:00以降自粛要請：日没リスクに注意。
◆ まとめ｜スリルと絶景の両方が味わえる、岩木山観光のハイライト
津軽岩木スカイラインは、青森・弘前エリアで自然・ドライブ・登山の魅力を一度に体験できる貴重な観光ルートです。安全運転と登山マナーを守りながら、津軽富士の雄大な姿を間近で感じる絶景の旅を楽しんでみませんか？
春から秋にかけてのベストシーズン、あなたも岩木山の頂から津軽の大地を見下ろす感動を体験してください。