北海道・美瑛町の名湯、白金温泉。その中でも、温泉郷の原点ともいえる施設が、2023年にリブランドした「碧の美 ゆゆ(あおのび ゆゆ)」です。旧・湯元白金温泉ホテルとして長年愛されてきたこの宿は、美瑛の森と川に抱かれた自然の中にたたずむ湯の宿として、源泉かけ流しの良質な温泉と共に、今も静かにその魅力を湛えています。
この記事では、「碧の美 ゆゆ」の施設概要、泉質、源泉の特徴、日帰り入浴情報、アクセス、周辺観光地、そして“杖忘れの湯”の由来をご紹介します。
施設概要|白金温泉の原点、渓流と森に包まれた湯宿
「碧の美 ゆゆ」は、美瑛町・白金温泉エリアにある自然との調和を重視した温泉旅館です。施設のすぐ背後には白金川が流れ、客室や露天風呂からは渓流と山林の風景を堪能できる設計。落ち着きある和風モダンの館内には、くつろぎを重視したシンプルな客室が整い、四季折々の自然が訪れる人を癒してくれます。
レストランでは地元・美瑛産の食材をふんだんに使った料理を提供。宿泊者には、季節感を大切にした創作和食膳が好評です。
泉質と効能|“杖忘れの湯”と呼ばれる伝統の名湯
白金温泉の源泉は1950年、美瑛町長・鴻上覚一氏の尽力によって掘削・噴出されました。その歴史ある源泉を受け継いでいるのが、「碧の美 ゆゆ」。湯元の名にふさわしく、泉質の良さと源泉かけ流しの提供が大きな魅力です。
■ 泉質の特徴
- 源泉名:白金温泉
- 泉温:53℃
- pH値:6.9(中性)
- 泉質分類:ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性中性高温泉)
- 色・香り:無色透明、わずかに鉱泉臭。肌にやさしくなじむやわらかい湯ざわり
この温泉にはメタケイ酸(天然の保湿成分)が豊富に含まれており、美肌効果も期待されることから、女性客にも人気です。
■ 適応症(効能)
- 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、冷え性、うち身、くじき
- 慢性消化器病、痔疾、病後回復期、健康増進、疲労回復
- きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱体質、慢性婦人病、動脈硬化症など
高齢者の湯治客にも支持されており、**「杖忘れの湯」**の異名を持つほど回復力の高い湯として親しまれています。
源泉かけ流し|加水・循環なしの“本物の温泉”
「碧の美 ゆゆ」では、温泉の湧出量が豊富なため、**加水や循環を行わない100%源泉かけ流し(完全放流式)**を実現。浴槽から常に新しいお湯が溢れ出し、湯の鮮度と衛生面も高水準です。
露天風呂や大浴場では、四季折々の自然と温泉の一体感を楽しむことができ、特に冬の雪見風呂や秋の紅葉風呂は格別の癒し体験です。
日帰り入浴|美瑛観光やドライブ途中に立ち寄れる温泉処
宿泊はもちろん、日帰りでも気軽に源泉かけ流しの湯を楽しめるのが「碧の美 ゆゆ」の魅力です。青い池や白ひげの滝などの観光後、ひと息つくには最適な立地と設備です。
■ 日帰り入浴情報(2024年現在)
- 営業時間:11:00〜20:00(最終受付 19:30)
- 料金(税込):
・大人(中学生以上):1,200円
・小学生:600円
・幼児(3歳~5歳):350円
・3歳未満:無料 - タオルセットレンタル:330円(バスタオル+フェイスタオル)
- 設備:大浴場、露天風呂、休憩スペース、自販機コーナーあり
※混雑時には入場制限が行われる場合があるため、可能であれば早めの時間帯の利用がおすすめです。
アクセス方法|美瑛駅から車で約30分、道中も絶景続き
「碧の美 ゆゆ」は白金温泉街の中心にあり、青い池や白ひげの滝まで徒歩圏内という好立地。周囲の観光もあわせて楽しめる拠点として人気です。
■ 車(推奨)
- 美瑛駅から:約30分(道道966号線経由)
- 旭川空港から:約40分
- 旭川市街から:約60分
- 札幌市内から:約2時間30分(道央道経由)
- 駐車場:無料(宿泊・日帰り共用)
■ 公共交通
- JR美瑛駅より道北バス「白金温泉行き」(季節運行)で約35分
- ※冬季は減便や運休あり。最新の運行状況は事前に要確認
まとめ|白金温泉の原点で、心も体もととのえる上質な時間
「碧の美 ゆゆ」は、白金温泉の歴史そのものを受け継ぐ、由緒ある源泉かけ流しの湯宿です。効能豊かな泉質と、自然に寄り添う静謐な環境、そして日帰りでも宿泊でも気軽に訪れることのできる敷居の低さが、多くのリピーターを惹きつけています。
美瑛の丘や青い池の観光とセットで訪れれば、旅の疲れも自然にほどけていく――**そんな「癒しと再生の時間」**が、ここにはあります。
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