北海道南西部に位置する「洞爺湖温泉（とうやこおんせん）」は、火山と湖が織りなすダイナミックな自然景観と、多彩な泉質を誇る温泉が楽しめる人気のリゾート地です。全国から年間を通じて多くの観光客が訪れ、“癒しとアクティビティが共存する温泉地”として高い評価を受けています。
この記事では、洞爺湖温泉の概要、歴史、泉質、日帰り温泉施設、周辺観光地、アクセス方法、注意点を丁寧にご紹介します。
温泉地概要｜美しい湖畔に広がる温泉リゾート
洞爺湖温泉は、北海道虻田郡洞爺湖町に位置する湖畔沿いの温泉街で、湖を望むホテルや旅館、飲食店、土産店が立ち並ぶ人気観光地です。温泉街のすぐ背後には活火山・有珠山があり、地熱と水蒸気が生み出す自然の力を間近で感じながら湯に浸かれる特別な場所となっています。
湖畔には足湯や遊歩道が整備され、季節ごとに表情を変える湖と山の景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。特に**夜の洞爺湖ロングラン花火大会（4月下旬〜10月末）**は全国的にも有名で、湖面に映る花火と温泉の相性は抜群です。
歴史｜昭和の大噴火から生まれた新しい名湯
洞爺湖温泉が誕生したのは比較的新しく、1910年の有珠山噴火によって誕生した地熱を活用して開発された温泉です。周辺の地形や熱源は、その後も幾度となく噴火活動により変化を遂げており、現在の温泉街の源泉も火山活動の恩恵によるものです。
2008年には「洞爺湖サミット（G8）」が開催されたことでも知られ、国内外の来賓を迎えるリゾート温泉地として整備が進められてきました。
泉質と効能｜肌に優しく疲れを癒す豊かな湯
洞爺湖温泉の泉質は以下の通りです。
- 泉質：ナトリウム・カルシウム－塩化物泉（低張性中性高温泉）
- 泉温：約60〜70℃
- 効能：神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、慢性婦人病、疲労回復、美肌効果、皮膚病 など
塩化物泉は保温効果が高く、湯冷めしにくいため、寒さの厳しい北海道の冬にも最適。また、成分が比較的やさしく肌への刺激が少ないことから、子どもから高齢者まで安心して入浴できるのも特長です。
日帰り温泉施設｜気軽に楽しめる名湯も充実
洞爺湖温泉には、宿泊客以外でも利用できる日帰り温泉施設が充実しており、旅行中の立ち寄りにも最適です。以下は代表的な日帰り温泉施設です。
● 洞爺湖万世閣 ホテルレイクサイドテラス
- 【料金】大人1,200円、小人600円 (日により変動）
- 【営業時間】AM 7:00〜10:00（最終受付 9:00） PM 13:00〜21:00（最終受付 20:00）
- 【特長】湖畔を一望できる露天風呂が絶景。広々とした大浴場も完備。
☆洞爺湖万世閣 ホテルレイクサイドテラス の特集記事はこちら
● 洞爺いこいの家
- 【料金】大人500円、小人150円
- 【営業時間】10:00〜21:00（火曜定休）
- 【特長】地元の人にも親しまれる公共浴場。気軽でリーズナブル。
☆洞爺いこいの家の特集記事はこちら
周辺観光地｜温泉だけじゃない洞爺湖の魅力
● 洞爺湖遊覧船・中島
春〜秋には遊覧船で湖の中心に浮かぶ「中島」へ上陸可能。エゾシカが生息する自然豊かな島で、遊歩道や展望台の散策が楽しめます。
● 有珠山ロープウェイ
ロープウェイで標高737mの有珠山山頂へ。噴火口や昭和新山を間近で望めるダイナミックな景観は圧巻。外輪山のハイキングも人気です。
● 洞爺湖芸術館
地元ゆかりの作家による美術作品が展示されており、温泉と芸術の融合が楽しめる穴場スポット。
アクセス方法｜札幌・新千歳からの好アクセス
■ 所在地
北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉
■ 公共交通機関でのアクセス
- JR札幌駅 → JR洞爺駅（特急で約2時間）→ 道南バスで約20分
- JR新千歳空港駅 → 洞爺駅（約2時間、乗換あり）
※洞爺駅から洞爺湖温泉街へは、路線バスまたはタクシー利用
■ 自家用車の場合
- 札幌市から道央自動車道利用で約2時間
- 新千歳空港から約90分
- 洞爺湖温泉街には駐車場完備（宿泊施設・観光施設ごとに有無あり）
まとめ｜癒しも絶景も体験も揃う、理想の温泉地
「洞爺湖温泉」は、ただ温泉に浸かるだけでなく、大自然の絶景、火山のエネルギー、湖上アクティビティ、文化体験までも一挙に楽しめる総合リゾートです。湯質のやさしさと眺望の美しさはもちろん、日帰りでも十分満足できる施設が充実しており、何度訪れても新しい発見がある温泉地といえるでしょう。
北海道旅行を計画するなら、“火山と湖と温泉の融合”という唯一無二の体験ができる洞爺湖温泉を、ぜひ訪れてみてください。
📌 洞爺湖温泉観光協会公式サイト
👉 https://www.laketoya.com