青森県の最北端、津軽海峡に面した大間崎(おおまざき)は、観光客にとって一度は訪れたい“本州最北の地”です。眼前には北海道・函館を望み、潮風とともに広がる水平線の絶景、そして名物「大間の本マグロ」で知られるグルメの聖地でもあります。
本記事では、大間崎の概要や歴史、見どころ、周辺観光・温泉情報、アクセス、旅行時の注意点まで、旅のヒントを詳しく紹介します。


■ 大間崎とは|日本列島の“てっぺん”に立つ絶景地

大間崎は、青森県下北半島の先端部・大間町に位置する、本州最北端の岬です。大間崎のシンボルである「本州最北端の地」石碑は観光の定番フォトスポット。天気が良ければ、津軽海峡を挟んでわずか17.5km先の北海道・函館山を肉眼で見ることができます。

海沿いには遊歩道が整備され、潮風を浴びながらの散策は開放感たっぷり。岬周辺には本マグロ料理の食堂や土産店、足湯、漁港施設なども点在し、食と景観を一度に楽しめる観光拠点です。


■ 大間崎の歴史|マグロ漁とともに歩んだ町

大間崎が有名になった大きな要因の一つは、本マグロの一本釣り。大間沖は親潮と黒潮がぶつかる豊かな漁場で、年間を通じて質の高いマグロが水揚げされます。

特に有名なのは冬の「寒マグロ」。漁師が一本釣りで仕留めるこのマグロは、身が引き締まり脂の乗りも抜群で、毎年初競りで数千万円の値が付くことでも話題になります。

こうした漁業と共に発展してきた大間町は、マグロをテーマにした観光振興にも力を入れており、漁師の町としての誇りが今も息づいています。


■ 見どころ|大間ならではの景観とグルメを満喫

● 「本州最北端の地」碑

大間崎のランドマークとして記念撮影の定番。後ろには函館山や津軽海峡フェリーの航路も見え、日本列島の端に来た実感が味わえる場所です。

● 大間マグロモニュメント

巨大な本マグロの像が設置されたユニークなスポット。近くには漁船風のベンチや港の風景も広がっており、マグロの町・大間を象徴する光景となっています。

● 食事処「海峡荘」や「魚喰いの大間んぞく」

大間といえばマグロ!地元の食堂では、本マグロの刺身、丼、ステーキ、焼き物などが提供されており、とろけるような味わいと新鮮さに感動すること間違いなし。価格は観光地価格よりもリーズナブルな店舗も多く、地元感のある味を堪能できます。

大間温泉海峡保養センター

海を望む展望風呂が魅力の温泉施設。疲れた体を癒しながら、津軽海峡の絶景を楽しめる地元住民にも愛される日帰り温泉です。
☆大間温泉海峡保養センターの特集記事はこちら


■ 周辺観光地・温泉|下北半島の自然と霊場

● 恐山(おそれざん)

大間から車で約90分。地獄と極楽の風景を併せ持つ霊場で、イタコの口寄せなど独特の文化も体験できます。

● 仏ヶ浦(佐井村)

奇岩が連なる景勝地で、海上からの遊覧船観光が人気。大間からはフェリーや車でのアクセス可能。

● 薬研温泉郷(むつ市)

自然に囲まれた温泉地で、森林浴やトレッキングも楽しめます。源泉かけ流しの露天風呂が魅力。


■ アクセス方法

● 車

  • 青森市から:国道4号~279号経由で約3時間半
  • むつ市から:国道338号経由で約90分
  • 仏ヶ浦(佐井)方面から:フェリーまたは国道経由で約1時間

● フェリー(津軽海峡フェリー)

  • 函館港 ⇄ 大間港:約90分(夏季は便数多め)
  • 車の積み込みも可能で、北海道⇄本州の観光を繋ぐルートとしても人気。

● 公共交通

  • JR大湊線「下北駅」から下北交通バスで大間ターミナルまで約2時間(本数少なめ)

■ 注意点

  • 冬季は路面凍結・積雪に注意。天候により交通に大きな影響が出るため、冬季の訪問は慎重な計画を。
  • フェリー運航状況を事前に確認。天候不良で欠航することもある。
  • 大間周辺はコンビニやATMが少ないため、事前の準備をおすすめ。

■ まとめ|“日本のてっぺん”で過ごす、記憶に残る時間

大間崎は、ただの“本州最北端”という肩書きにとどまらず、大自然の絶景と豊かな漁業文化が共存する土地です。
マグロの町として名高いグルメの魅力に加え、海・空・北海道を望む地平線のダイナミズムは、訪れた人の心に深く刻まれます。

青森県・下北半島を訪れるなら、大間は絶対に外せないスポット。日本列島の北の果てでしか出会えない景色と味を、ぜひ一度体験してください。


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