北海道・日高地方の南端、様似町(さまにちょう)にある「トロン温泉 田中屋旅館」は、雄大な太平洋の絶景と、希少な“トロン温泉”を楽しめる知る人ぞ知る名宿です。
地元に愛され、観光客のリピーターも多いこの旅館は、登山やドライブの疲れを癒す場所としても最適。今回は田中屋旅館の施設概要から泉質の魅力、日帰り入浴情報、アクセス方法まで詳しくご紹介します。
施設概要|様似の風土に溶け込む、家庭的なおもてなしの宿
田中屋旅館は、アポイ岳ジオパークの拠点地として知られる様似町に位置し、地元の人々と旅人が交差する心温まる宿です。規模は大きくありませんが、手入れの行き届いた客室や清潔な浴場、そして女将さんの気配りが光る温かなおもてなしが魅力。
館内からは太平洋を望む絶好のロケーションが広がり、とくに展望風呂からの夕景は息をのむ美しさ。都会の喧騒を離れ、静かな海辺の町で心身をリセットするにはぴったりの場所です。
泉質紹介|天然トロン温泉とは?
田中屋旅館の浴場は、「天然トロン温泉」として親しまれています。これは北海道長万部町の鉱山から採取される「トロン浴素(薬石)」を用いたもので、人工的な加温などを一切行わず、石の持つ自然放射線(遠赤外線・イオン化作用)を活用したお湯です。
▼ トロン温泉の特徴
- 効能:腰痛、神経痛、肩こり、打撲、捻挫、痔、水虫、冷え症、しもやけ、疲労回復
- 作用:血行促進・代謝アップ・免疫力の向上・ストレス緩和
- 浴感:ぬるめの温度で長く浸かっていられ、身体の芯からじんわり温まります。
このトロン浴素は、地球上でも限られた場所でしか採取されない希少な鉱石で、医療機関でも利用されるほど注目を集めています。
展望トロン温泉 日帰り入浴|料金・時間詳細
田中屋旅館では、宿泊者だけでなく日帰り入浴利用も大歓迎です。観光や仕事帰り、ドライブの立ち寄り湯としても便利に利用できます。
区分 | 料金(税込) | 利用時間 |
---|---|---|
大人 | 600円 | 15:00〜21:00(最終受付 20:30) |
小人 | 400円 | 同上 |
※混雑時は利用制限あり。事前に電話確認をおすすめします。
※タオルやアメニティのレンタル・販売あり(有料)
大浴場の窓からは、太平洋を望む開放感あふれる景色が広がり、特に夕方の入浴は“サンセットスパ”のような至福の時間が味わえます。
アクセス方法
■ 自家用車利用
- 札幌市内から約3時間30分(約200km)
- 新千歳空港から約3時間(約180km)
- 帯広市から約2時間30分(約150km)
- 襟裳岬から約30分(約25km)
※無料駐車場あり(普通車数台分)
■ 公共交通機関利用
- 道南バス「様似」バスターミナルより徒歩約7分
- JR日高本線(※現在、鵡川〜様似間は不通、バス代行利用可)
町の中心部に近いため、飲食やコンビニなども徒歩圏内です。
周辺観光地・観光モデルコース
■ アポイ岳(登山口まで車で約10分)
標高810mの山ながら、世界ジオパークに認定された稀少な地質を有し、初心者にも優しい登山コースが整備されています。
■ アポイ岳ジオパークビジターセンター(車で約10分)
アポイ岳の自然・地質・植生を学べる施設。家族連れにもおすすめ。
■ 様似町立エンルム博物館(徒歩約5分)
アイヌ文化や町の歴史を学べる郷土資料館。展示内容も充実しており、雨天時の観光にも最適です。
注意点
- 日帰り利用は15時からのみ。午前中は清掃・宿泊対応時間のため、日中の利用は不可。
- 露天風呂なし:内湯のみですが、景観が良いため圧迫感はありません。
- 小規模旅館のため事前確認推奨:団体予約などで浴場が貸切になる日もあり。
まとめ|太平洋の夕陽とトロン温泉で、ここだけの“癒し時間”を
「トロン温泉 田中屋旅館」は、ただ泊まるだけの宿ではありません。希少なトロン浴素を使ったお湯と、太平洋の雄大な景色、そして家族経営ならではの温かなおもてなしが揃った“癒しと安らぎの宿”です。
日帰り入浴でも、宿泊でも。日高・様似エリアを旅するなら、ぜひ一度この宿で心も身体もほぐしてみてください。
▶︎ 公式サイトはこちら
http://www.erimonoyado.com/index.html