北海道の中央に位置する美瑛町は、丘陵地帯の広がる“絵になる風景”で知られるエリア。その中でも、ひときわ鮮やかな風景を楽しめるのが「四季彩の丘」です。春から秋にかけて咲き乱れる花々と、パッチワークのような畑が織りなす景観は、訪れる者すべてを魅了します。本記事では、四季彩の丘の魅力を歴史、見どころ、アクセスなど多角的にご紹介します。


観光地概要|広大な花畑が広がる美瑛のランドマーク

四季彩の丘は、美瑛町の丘陵地帯に広がる約15ヘクタールの観光花畑です。色とりどりの花が春から秋にかけて咲き誇り、まるで巨大なパレットのような絶景が楽しめます。

園内は無料エリアと有料エリアに分かれており、花畑の中を散策することも、カートやトラクターバスで楽に巡ることも可能。園内にはお土産店やレストラン、アルパカ牧場も併設されており、花を見るだけでなく五感で北海道の自然を満喫できます。


歴史|農地再生から始まった観光地づくり

四季彩の丘のルーツは、かつて放棄されかけていた農地の再生事業にあります。1990年代、地元農家が「農業と観光の共存」をテーマに花畑としての整備を開始。徐々に花の種類や規模を拡大し、地域の観光資源として注目を集めるようになりました。

今では、美瑛町を代表する観光地のひとつに成長。農業の持続可能性を模索しながら、観光との相乗効果を生むモデルケースとなっています。


見どころ|四季を彩る花畑と体験型アトラクション

1. 彩りの花畑

春にはチューリップ、初夏にはラベンダー、夏にはマリーゴールドやサルビア、秋にはコスモスなど、約30種類以上の花々が季節を彩ります。見渡す限りの花畑は、まさに圧巻の一言。

2. ノロッコ号(トラクターバス)

園内を周遊する可愛らしいトラクターバス。花畑の中をのんびりと走りながら景色を楽しめるため、写真撮影にもぴったり。高齢者や子ども連れにも好評です。

3. バギー・カート体験

運転ができる方であれば、園内を自由にバギーやカートで走行可能。広大な敷地を効率よく巡れ、風を感じながらの散策が楽しめます。

4. アルパカ牧場

四季彩の丘の名物のひとつが、愛らしいアルパカたち。エサやり体験や写真撮影もでき、動物好きにはたまらないスポットです。

5. お土産・レストラン

ラベンダーグッズや美瑛産ジャガイモ、野菜の直売所も充実。レストランでは地元野菜を使ったカレーやラベンダーソフトクリームが人気です。


周辺観光地・温泉

青い池(白金)

美瑛町を代表するもう一つの絶景スポット。コバルトブルーに染まる神秘の池で、季節や時間帯によって表情が変わります。四季彩の丘から車で約20分。

白金温泉

大雪山系の麓に位置する温泉地。硫黄泉が特徴で、日帰り入浴可能な施設も多く、観光後のリフレッシュに最適です。

パッチワークの路(美瑛北西部)

ケンとメリーの木やセブンスターの木など、CMにも登場した木々と畑の絶景ルート。ドライブにも人気です。


アクセス方法|美瑛・富良野からのアクセスが便利

  • 旭川空港から車で約25分
  • JR美瑛駅から車で約12分(タクシーまたはレンタカー推奨)
  • JR富良野駅から車で約40分

公共交通機関は本数が限られるため、レンタカーの利用がおすすめ。特に富良野や美瑛の観光地を周遊するなら、車移動が効率的です。


注意点|混雑と気候に要注意

  • 7〜8月は特に混雑するため、午前中の早い時間に訪問すると比較的ゆっくり楽しめます。
  • 敷地が広いため、歩きやすい靴と帽子、水分補給は必須
  • 冬季は休園するため、4月下旬〜10月下旬が開園期間です(詳細は公式サイトで確認を推奨)。
  • ペットの入園は不可(盲導犬など補助犬は例外)。

まとめ|色と風に包まれる、癒しと感動の丘

四季彩の丘は、単なる「花を観る場所」ではありません。丘の地形を活かした絶景と、五感で楽しむ体験型観光地として、多くの旅行者を魅了しています。季節ごとに変化する花の彩りや、動物とのふれあい、美味しいグルメなど、訪れるたびに新たな発見がある場所です。

美瑛を訪れるなら、四季彩の丘は外せない一大観光地。北海道の雄大な自然と、農業が織りなす人の手の温もりを、ぜひ体感してください。

公式サイト:https://www.shikisainooka.jp/